相馬市岩子 松川浦+etc

09日、先週に続き日の出を撮ろうと早朝より相馬市岩子字長谷地へ向う。国道115号線を使うのだが、阿武隈山系となる途中の伊達市霊山周辺は吹雪いていた。

峠越えの天候が芳しくなく心配だったが、松川浦に着くと当初あった雲が徐々に流れ始めた。併し文字島方面の雲は動かず、夜明け前は綺麗な色合いであったが、日の出の頃は先週と同様にあまり宜しくない状況となる。つまり朝焼けは良いとしても、太陽の上に空を覆う大きな雲があると冴えない日の出となってしまうのかも知れない。


黎 明 ①」~ F8・SS1/10・ISO200・C-PL+HALF ND8 ~


「黎 明 ②」~ F8・SS30・ISO200・C-PL+ND100 ~


夜明け前に撮った二枚。撮影時間①06:34、②06:19、日の出は06:41。AFは手前の竹竿に合う時間帯であるが、②の撮影時はまだ暗く撮っては確認で構図を少しずつ変えた。
二枚の大きな違いは露出と使用フィルター。①はHALF NDを使うがこの時間帯としてはそれ也の露出。②は暗いながらND100による30秒の露出で雲が流れ、海面はベタ波となっている。何れもC-PLを使用、効果は反射を助長する側にした。


日の出の30分前は露出がコロコロと変わる。例えるなら撮る度にSSを一分早くするといった感じで、それに応じ各フィルターを選択した。元の色合いが綺麗なこともあり、現像はコントラスト、明暗、彩度の基本補正のみを行う。


まだまだ真冬じゃないけど寒かったです。写真はじっと待つことが多く、足元からシンシンと冷えてくる。今年も厚い冬支度が必要な時期となり腰も痛みます。

この日は国道六号線でいわき市方面へ南下する。そのいわき市手前の双葉郡広野町大字夕筋字楢葉作では六号線から海を背景にした常磐線が眺められ、前々より撮ってみようと思いつつ要約この場に立った。
とはいえ通過時間も分からず近くの末続駅で時刻の確認をすると、30分後の10:25に同駅着上り670Mがあった。また構図内の線路の左右幅は狭く、車両の位置をメージするため近くにいた地元の方に車両編成数を聴くと五両編成とのこと。そして何よりまずい‥と、思ったのが立ち位置。歩道がなく直ぐ後ろを大型トラックなどがビュンビュン通る。風圧で身体が飛ばされそうになり、更には振動も生じ、願わくば車両通過時に大型車が来ないことを祈るばかりだ。


冬日和」~ F8・SS1/320・ISO320・C-PL ~


定刻通りやってきた670M、思わず「速っ!」と言葉が出てしまった。というのも鉄道は只見線ばかり撮っており、その速度がデフォとなってしまっていたからだ。それでも何とかシャッターを切ったが、三両で一杯一杯になってしまう構図にその位置関係は難しいものがあると思った。また明るい環境なのでSSはそこそこ早かったが、早朝の只見線を撮影するようなSSでは車両に大ブレが生じていたかも知れない。


現像は半逆光のため背景の海や空、そして車両や畑周辺との輝度差調整を行う。乾燥した冬の空気は海の近くでも透明性が強いのか色のりが良く、色合いは海と空の青をやや+補正したに留まる。


いわき市四ツ倉町から塩屋崎灯台のある平薄磯を繋ぐ県道382号線、現在は防潮堤工事の真っ最中であるものの、ほぼ完成した箇所が多く見受けられるようになってきた。その中のいわき市平下神谷字釜ノ台で休憩を取りながら波の流し撮りを練習。


「潮 騒」~ F8・SS1/3・ISO200・C-PL+ND100 ~


いつもはND8くらいを使うが、あまりにも陽射しが強くND100を選択。こうして見るとピントも合ってないような訳の分からない画像だが、ピントが合ってないとこれ以上にボケボケとなってしまう。また縦構図の方が動きや背景などなど作画し易いように思う。


現像は海面の青と波の白さの色合い、加えてコントラストをやや+補正する。


あちこちをロケハンし、夕暮れを予定したいわき市岩間町輪山からの県道239号線俯瞰は間に合わなかった。併し画像のように雑草が伸び、広角による風景はちょっと難しい状態だった。従って以前も撮ったが、日没後の押し寄せる波の表情を暫し眺める。


夕 照 ①」~ F8・SS1/60・ISO200・C-PL ~


夕 照 ②」~ F8・SS1/100・ISO200・C-PL ~


撮影場所・立ち位置は崖上のかなり細い道になる。地元車両が通り三脚を立てるのは厳しい環境で今回はニ画像とも手持ち撮影。サーファーが居ることもあるが、今回写っているのは釣り人のようだ。撮影時刻は16:15頃、C-PLを装着した望遠レンズでも手持ちで撮れる明るさだった。
先の「潮 騒」同様、この種の撮影は波の形状次第で撮影枚数がかさみます。後の選択が面倒なので極力枚数を抑えたいところだが、気付くと身体が冷えるまで撮っていた。


独特の色合いとなった波打ち際の紅色を崩さないように各色合いを補正。奥の砂浜が黒ツブレを起こしており、その周辺の明度をやや+補正。


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