山霧烟る第四只見川橋梁南側俯瞰

02日(日)、何度も書いているように今年は雪が降らない‥が、週末の雪マークに様子を伺いながら日曜の早朝より出掛けてみる。早い時間は暗いので山々の積雪状態は分からないものの、国道252号線は所々凍っており到着時間がやや遅くなる。

というのも大沼郡金山町川口字森ノ上、会津川口駅川向から暖機運転前の車両を撮ろうと計画したが到着時には既に煌々と灯りが点灯、これでは今迄の画像と変わりなく、広角で駅の右側も撮り込んだ画作りを行う。


夜陰の駅」~ F11・SS61.3・ISO200 ~


灯りは駅周辺に集まり長秒撮影しても写り込むものはそうない。それでは反対に暗闇に浮かぶ駅といったイメージで露出や構図を決めた。暖機運転中の車両は05:21発上り422D、その後ろ側には07:11発上り424Dが停まっている。因みに01/20~03/31は冬季ダイヤとなっており、その間の時刻などはそれに準じる。


現像に関し夜景はどうしても白トビが発生するためその箇所の色合いなどを調整、明暗を部位毎に補正する。


始発の後は07:00台になるため、会津川口駅を出発した422Dを次の会津中川駅で撮影しながら時を待つ。そして次第に明るくなり周囲を見渡せば、山々の中腹以上は薄っすらと雪化粧しており、その景観を活用した撮影ポイントへ向かう。

そのポイントは先月初めに撮影した大沼郡金山町大字水沼字赤沢、第四只見川橋梁南側俯瞰とした。難なく歩ける積雪なので有り難いが、下画像のように山際を歩き、立ち位置もそれと同様に一歩間違うと奈落の底です。

07:11頃通過の上り424Dを待つ。撮影準備を始めたときはまだ暗く、通過時まで露出の調整を繰り返す。橋梁付近に雪はなく、その部分を流れて来る山霧が上手くカバーしてくれることを期待するが‥。


山の彼方の空遠く」~ F7.1・SS1/100・ISO640 ~


下の動画でご覧頂けるように、車両通過時の山霧は右側だけにあり重々しい。そこで撮影後も設置した機材をそのままにし状態の良い山霧の通過を待つ。そして撮った画像をカメラ内RAW合成、帰宅後一部Windowsのペイントを使用し修正する。


撮影時に設定したWBでは全体が寒色となり、現像はその補正に加え部位毎にコントラストの調整を行った。


424Dの撮影を終え、第四只見川橋梁から右方向になる大沼郡金山町大字水沼字沢西の会津水沼駅を撮影目的に変える。ほぼ国道252号線沿いにある駅ながら、此処から眺めると山間にある秘境駅のような佇まいだ。


北緯37度28分の立春」~ F8・SS1/80・ISO200 ~


車両は同駅07:55発下り423D。流れる山霧に朝日が射し込み独特の色合いになったと思う。迷ったのは背景の山々と車両の対比だが、撮影ポイントへ身軽で行きたいがため持ち合わせたレンズは標準ズーム一本のみ。つまりその焦点距離内のテレ側で画作りする。


現像は射し込んだ太陽光を残し山水画を意識したWB及び色合いの修正を行う。加えて車両周辺のコントラストをやや+補正する。


ご覧のように積雪が無いのは分かっていたが、上記撮影を終え大沼郡三島町大字川井字天屋原、杉林から第一只見川橋梁を眺めるポイントへ行く。この場所は昨年の夏以来となるが、伐採されたかのように見通しが良くとても歩き易く感じた。


春、予感・・・」~ F10・SS1/160・ISO250 ~


そんな理由から車両を主に画作りしても殺風景であり、立ち位置を後退、木々の間から眺める。車両は09:06頃通過の下り425D。通過時は橋梁左側に陽が当たりこの位置に車両が来ると車体の白トビ発生が予想でき、そこを避けた位置でシャッターを切る。


現像は手前側の落ち葉の明暗及び色調、車両と橋梁のコントラスト、明度の補正を行う。季節はまだまだ冬、併しながら雪のない杉林の土の匂いや優しい陽光にタイトルのような春の気配を感じた。


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