只見線、会津水沼~会津中川間倒木による影響

20日(日)、早朝より金山町へ行く。07時台の上下二便を第四只見川橋梁で撮る予定なのだが、気になるのは前夜に倒木で運休になっているとJR東北のサイトで知ったことだ。とはいえ朝迄には復旧するだろうと会津三島駅に様子を見に行くと、始発となる422Dは前日に到着しておらず、二便目となる424Dが暖機運転中だった。


併しながらその424Dさえその時点では運休との張り紙があり、駅員の話しに寄れば復旧の進行具合など情報がないようだった。因みに倒木は会津水沼~会津中川間であり、寒い山中の俯瞰ポイントでいつ来るか定かじゃない車両を待つ気は無く予定を変える。

という訳でまずは大沼郡金山町大字大志字掛橋で大志集落を撮ることにした。雪に隠れ柵しか見えないが以前から工事が行われていた遊歩道は完成したのだろうか。それにしても此処から只見線の車両を撮るとその柵が入ってしまうことになるようだ。


「篭 ル」~ F10・SS2.5・ISO200 ~


数日降り続いた雪は屋根の積もり具合などを見るに奥会津は思った程ではないのだろうか。只見や南会津はこんなものでは済まないようだが何れにしても深々と寒い夜明けだ。まだ暗いので白トビ寸前の露出で撮り、現像の際に彩度を+補正する。こうしないと暗さに家々や山肌の色合いが潰れてしまう。言い換えると集落の赤や青いトタン屋根が見えていれば良いのだが、暗い露出では単調のグレースケールになってしまい面白くない。


来るか来ないか分からない状況であればJR東日本に問い合わせをすれば良いのだが、奥会津を後にして会津美里町まで戻り会津坂下駅にて駅員に聞けばまだ分からないとのことで、上画像の大沼郡会津美里町米田伍姓部へ向かうと下り425Dの前照灯が遠くから近付いて来るのが見えた。


厳朝ノ鉄路ヲ軋ム ①」~ F10・SS1/320・ISO200 ~


咄嗟のことに何の準備もなく車を降りレンズを付け替える。そんな訳で動画を撮るどころか手持ち撮影になった。ただ雪煙を上げながら走行しており、杉並木を背景にしないとその雪煙が目立たないと判断した。


撮影後モニターを見て薄っすらと朝陽が射し込んでいたことを知り、現像の際その色合いを壊さないように気を付ける。因みに通過時刻は08:10でほぼ定刻だった。


さてこの425Dはその後どうなるのか、会津坂下駅で折り返し424D及び426Dになるのか、それとも復旧工事が終わり会津三島駅に向かうのかを知るため再び駅に戻る。すると先程寄った際には居なかった高校生が待合室に数人おり、話しを聞くと08:50頃に上り便がやって来るとのことだった。


その上り便とは会津三島駅で運休となっていた424Dであり、どうやら復旧工事は終わり30分遅れの到着となる。上画像の424Dは会津三島駅に向かい、その後午後一の上り便である428Dとなり折り返す。午後からは平常運転に戻ったと思われるが、結果的にこの日の運休は上り422D、下り423D、そして上り426Dの三便になったと推測する‥と、書いてはみたが、分からない人には全く分からない内容だったりする w


厳朝ノ鉄路ヲ軋ム ②」~ F10・SS1/200・ISO200 ~


さて30分遅れの424Dを①に戻り撮る。車両は09:00頃に通過、②に於いては三脚の準備などを整えた状態だが太陽は隠れ雪が降り出す。雪景色の撮影は雪の表情を捉える露出を選択したい。というのも日本映画の「怪談」から”雪女”の「雪は温かい‥」という台詞がずっと頭にあり、そんなイメージを昔から抱いているからだ。


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