いわき市平 塩屋崎灯台+etc

16日(日)、久々に早朝より浜通り方面へ行く。天気予報は芳しくないものの、天候が悪ければ悪い也に撮ろうというスタンスだが、最近行うことが無かった長露光撮影の感覚、タイミングを思い出すことが目的。

相馬市岩子字坂脇、夜明け時の松川浦。小雨という天気予報に反し、ちょっとだけ空に赤味が射したが、間もなく曇り空となる。色々と撮るには撮るも、長露光撮影が全く映えない状況であり多くはボツとした。


「そらはけふ東雲色らし」~ F8・SS1/40・ISO400・C-PL ~


釣り人を乗せた船が沖に出て行く場面を手持ちで撮る。よってこの画像は長露光撮影ではない。太陽が出ていれば黄金色に輝く海面になるが、何れ機会をみてまた来たい。


先に記したように実際には映えない色合いであり、それでも僅かに残る朝焼けの色合いを用い補正してみた。海面の波はコントラスト補正で立体感を出す。


相馬市を後にし国道六号線を南下、途中双葉郡楢葉町の木戸川へ寄る。簗場が設置されたか否かの確認だが、ご覧のように準備万端となっていた。早い鮭は今月末から遡上、昨年は時を逃してしまったが、今年は何とか見てみたいものだ。

いわき市に入り海岸沿いを走ると平豊間字塩場に多くの車が停まっていた。何かの催しがあったのだろうか、現在は車が入れない道路脇の歩道が開放されていた。東日本大震災の津波で壊滅的な打撃を被ったが、護岸工事はほぼ終わりかさ上げされた道路から眺める太平洋は美しいです。


Last Summer」~ F8・SS1/800・ISO200 ~


波乗りしている様は長めの望遠が必要となり、たまたま歩いてきた三人をちょっと違った視点で撮影する。この日は海上のガスで全体的にハッキリせず見通しが悪いのだが、全体的なコントラストの他にサーフボードや波、そして人肌などなど、部分毎に色合いを補正し、全体的なくすみを解消することが出来た。


続いていわき市平薄磯字北ノ作から塩屋崎灯台を眺める。此処は薄磯側から賽の河原の洞窟へ向かう海岸となり、上画像はその入り口。因みに満潮時、薄磯側から此処へは来れない。この日は13:44が干潮時間なので昼過ぎと夕刻の二度撮影を行う。

上画像は昼過ぎ、下画像は夕刻。昼過ぎの撮影はND400を使用し、白トビぎりぎりの露出で撮影する。夕刻はコンデジでも独特な色合いが撮れてしまうように、空や海面の色合いは昼過ぎの画像にも引けを取らない内容だった。


岩竝は風に鳴るかな ①」~ F8・SS6・ISO100・C-PL+ND400 ~


岩竝は風に鳴るかな ②」~ F8・SS4・ISO200・C-PL+ND100 ~


波の長露光は露出時間とタイミングの兼ね合いが大きなウェイトを占める。そのタイミングを見計らいながらシャッターを切る。一枚一枚、波の表情が異なりなかなか飽きることはないものの画像枚数は当然多くなり、帰宅後の選択にも時間を要す。


①の撮影時刻は12:50、薄曇りながらムシムシした暑さの中での長露光撮影は矢張り疲れる。久々なので尚更だが、フィルターを交換しながら適度な露出と波の表情を求める。潮騒といったイメージが頭を過ぎりハイキーで撮影。海面のガスは晴れることがなく自然なソフトフィルターと化し、コントラストなどの補正は行っていない。


②の撮影時刻は16:32、満潮時が近くなり波が砂浜に押し寄せてくる。海岸に立ったことがある方なら分かるが、波が引く際に砂がさらわれ足が埋まってしまう。同様に三脚も同じことが起こり、波が寄せる毎に構図や水平を修正する。実は日没まで粘るつもりでいたが、三脚どころか自分が埋まってしまいそうなのでキリに良いところで終了した。現像は独特な雲の形状の色合いを強調、その他はほぼそのままだ。


夜になって平豊間字塩場に戻る。日中のガスは晴れることがなく、塩屋崎灯台は靄の中で輝いているといった感じだ。この場所で六月に撮った”わたしは夜に海をみる”シリーズの再撮影を行う。


「わたしは夜に海をみる op.10」~ F8・SS444.5・ISO200 ~


撮影時、左右に往来する船舶を撮ることが出来たが、ガスに寄り光跡がイマイチはっきりしない。また空の部分を多くフレーミングしたことがマイナス点。経験上、船舶が数多く往来するのは20:00代なのだが、ガスにより見通しが利かなくなり早めに撤収した。


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