雨は夜更け過ぎに・・・

歌通りの朝になった。でもそんなに寒くはないのか明るくなる頃にはみぞれ模様となっていたが、夕暮れの帳と共に再び冷え込んできた。

昨日、仕事でいつも海に向かう道を走っていた。すると何故か無性に昔のことが頭を過ぎる。あの時の君の眼差し君が発した言葉、色々なことが切々と甦る。
車窓の向こう側にある灰色の時と光景は地に失せ、やがて人は絶え行く。それでも私は君を想う、姿無き君を探そうとする。


季節は死、暗く永遠と続く冷たい世界。もしも明日、私が閉じ込められたなら、アナタも此処で私を探すのだろうか、見つけ出すことが出来るのだろうか。きっと闇はアナタに眩暈をもたらし、冬は眩惑の溜め息を吐くだろう。