いわき市小名浜 ”支那そば 一力”

昨年の7月以来になる小名浜の支那そば一力。日曜の昼時で混んでいるかと思いきや、運良く待つことなく座れた。併し次第に家族連れなどなどで混み始め待ちが出来た。

店舗はパッと見、ラーメン屋さんらしからぬモダンな作り。メニューは醤油の他に4月~11月は塩ラーメン、12月~3月は味噌ラーメンが加わる。

店内は10席のカウンターと小上がり六人席×2、四人席×2からなる。調理を行なうのは店主だけなのか、混雑すると出来上がりに少々時間を要す。

入り口で食券を購入、今回もチャーシューメン大盛りをオーダーする。まずはスープを一口啜ればインパクトのある醤油のしょっぱさと、魚系と鶏ガラの旨味が相俟って口内に広がる。ストレートの細麺には昔の記憶を呼び起こすようにかん水の香りが残り、普段はチヂレ太麺を好む私であるが、この麺は素直に美味しいと思う。肩ロースのチャーシューは箸で摘めば崩れるほどにホロホロしており、程よいスープの染み込み具合が素晴らしい。
この数ヶ月、以前食べた店を再訪し前回と異なる味に自分の口が悪いのかと思っていたが、一力に関しては前と変わらない味わいに、美味いラーメンを食べているという実感が最後まであった。


但しコスパは劣る。確かに深みのある味は厳選した食材を使っているからだとは思うが、一例としてチャーシューワンタンメン+大盛り+味付け玉子で1300円は果たしてどうだろう。個人的にはチャーシューメン大盛りを1000円以内で食したいところだ。


いわき市小名浜中町境4-11 月曜・第三火曜定休