久慈郡大子町 奥久慈茶の里+etc

23日(日)、昨年始めて行った久慈郡大子町大字左貫の奥久慈茶の里へ早朝より向かう。この一帯はあちこちに彼岸花が咲く里山だ。

と、その前に早朝より出掛けた理由の一つに、久慈郡大子町大字袋田の袋田の滝撮影の目的があった。それはセコイ話しだが営業時間外は入場券が必要ではなく、更に観光客の少ない中で自由に撮影出来るからだ。

長さ270m程の観瀑トンネルを歩いて第一観瀑台へ向かう。当然ながら営業時間外は第二観瀑台は動いておらず、第一観瀑台及び吊り橋周辺から眺めるようになるが、個人的に第二観瀑台からの眺めは好みではない。

昨年も同時期に訪れたものの、水量が少なく撮影にはならなかった。併しこの数日の雨で良い感じかと想像し来てみたのだが、ご覧のようにバッチリとなっていた。上画像は第一観瀑台、下画像は吊り橋周辺の出入り口から。


袋田瀑布」~ F8・SS1/8・ISO100・C-PL ~


第一観瀑台からの定位置構図。最右欄干の下側に三脚の脚を二本乗せ、広角レンズで撮影。撮影時間は05:53、山間にはまだ暗さが残り、C-PLとND8を重ねたりと試してみたが、結果的にC-PLとISOの調整で撮った画像をupした。滝撮りの際、筋状の流れを残す露出を選択するのだが、SS1/8秒前後の露出では然程の差は無かった。


青味が残る水流の色合いを補正、暗部をやや明るく補正。更に全体のコントラストを-補正したことにより、自然な雰囲気になったかも知れない。


続いて今回の目的でもある大子町大字左貫、奥久慈茶の里へ。昨年撮影した場所の彼岸花は既に遅しといった感じで、殆どが色褪せていた。

従って場所を移動し稲刈りが始った田んぼ周辺を散策するが、どうも巧い構図が見当たらない。一部S字カーブの写真映えするような箇所もあるが、夕方の斜光線の下で撮りたい眺めであり、来年へのロケハンとした。


「野辺ニ咲ク」~ F8・SS1/100・ISO200・C-PL ~


民家近くの田んぼの法面に咲く彼岸花。現在は観光目的として彼岸花を育てる場所を多く見かけるが、積雪で越冬が難しい東北の彼岸花のイメージは、以前も書いたように墓の周囲に僅かに咲く毒々しく不気味な花だ。
そんな先入観があるからか、一面に咲く彼岸花を見るとイメージが追い付かなくなる。つまり暗いイメージを払拭するまで暫し時間が掛かりそうだ。


現像は輝度差がある状況でコントラストが高い画像となり、微細にソフト加工を行う。また段階的に下側の明度を+補正している。


茨城県から栃木県へ向かい、那須郡那須町大字蓑沢の蓑沢彼岸花公園を散策する。此処は先程の暗いイメージを払拭するどころか、天候が良すぎるということもあるとは思うが、整然と並んだ姿に毎度毎度どうも写欲が起きず仕舞いとなってしまう。

福島県に戻った帰路、矢祭町大字中石井字戸津辺の戸津辺のサクラに寄る。此処は桜の根元に彼岸花が咲くのだが完全に時遅く、画像で分かり辛いが殆どがくすんだ色合いとなっていた。


という訳で彼岸花を見て歩いたのだが、返す返す群生地では自分のイメージを払拭しないと構図を見付けられない事に改めて気付く。とはいえこの個人のイメージのままで良いのか否かさえも分からない状態だが、そもそも花の撮影が苦手であることに変わりは無い。


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