半年ぶりの只見線撮影

16日(日)、半年ぶりの撮影です。時節柄、行先は矢張り奥会津の川霧ということで02:30に目覚ましをセット、21:00に寝床に付くもなかなか寝付けず、ウトウトする内に00:00になりその後も眠れず目覚ましが鳴りました。


外に出るとジメッとした空気感、且つ奥会津の天気予報は曇りなので川霧の期待が高まり、到着すれば柳津周辺の只見川や国道252号線の路上にも霧が漂っていました。

始発便は大沼郡三島町大字西方字居平からの第一只見川橋梁と決めていました。車両通過の一時間半前に着いたところ程よい霧の立ち方をしていましたが、それは川面を這うのみで山々の斜面を昇ることはなかった。気付けば画像右下の杉が伸び、私的フレーミングから省くことが難しくなりました。因みに白矢印の鉄塔は”道の駅 尾瀬街道みしま宿”脇の第一只見川橋梁ビューポイントの上段になります。


溽暑の朝」~ F8・SS1/160・ISO640 ~


車両は06:05頃通過の上り422Dです。残念なことに天気予報に反し太陽が現れ次第に川霧は消えて行きます。川霧と只見線撮影、早くから準備を始める理由は状態の良い川霧を撮っておき後の合成を念頭に置いてます。合成と聞くと怪訝な顔をする方も多いけど、個人の趣味の範疇というかデジタル写真を楽しむための一環だと思います。尚、撮影時の川霧の様子は↓動画をご覧下さい。


合成はそれはそれで難しく早くから構図を決める、明暗や色調を先々まで考えて露光を決めるなどなど、撮影時から悩むこと多しです。従って車両通過時に適した景観になれば一番良いことなのだが、”川霧や列車の後先絶景なり”‥と、川霧あるあるです。


このポイントでは私を含め三名でした。半年ぶりの撮影なので色々と話しを聞きましたが、昨日はホワイトアウトになるほどの立ち方だったものの、今期は全体的にあまり芳しくないようです。また新型コロナウイルス感染症収束後からはかなりの人出となり、実際白矢印の鉄塔部を望遠で見ると20人以上のカメラマンが確認できました。


次便を何処で撮るか状況次第というか特に決めてはおらず、早戸の細越拱橋俯瞰ポイントへ向かったところ立ち入り禁止となっており、大沼郡金山町大字水沼字田下モに変更しました。記憶では一年ぶりのポイント、且つ夏草が蔓延り何処から入るかちょっと迷いました。

このポイントからは上画像の下大牧集落と下画像の細越拱橋(白矢印)を撮ることが出来ます。併し朝は輝度差が生じ露出が難しい撮影になるが、幸い集落への陽射しはまだ僅かでした。細越拱橋側は輝度差と逆光が相乗しこの時点では拱橋自体はっきりしません。それにしても立ち位置周辺の雑木が年々伸び、何れ景観を遮ってしまうかも知れません。


ガタンゴトン日曜の目覚め促す単車両」~ F8・SS1/250・ISO250 ~


車両は07:21頃通過の上り424D。山間からゴトゴトガタガタとジョイント音が聞こえてきました。静かな朝にファインダーを覗き待ち構える私にとって、次第に近付くその音は心躍る醍醐味のひとつでもあります。現れた一両編成に最初はガッカリしたものの、シャッターを切りながら却ってこの風景には合っているかも知れないと気付く。


「朝光山河」~ F10・SS1/320・ISO200 ~


此方は下大牧集落撮影後に三脚ごと数メートル移動しています。車両は同じ424Dとなり凡そ2~3分後の撮影になります。数分あるので余裕を持って構図や露出を設定出来ますが、事前に凡そのことは決めておいた方が良いです。太陽が昇り輝度差は改善されつつあるが、靄と逆光により低コントラストのはっきりしない内容になりました。可能なら紅葉時の薄曇りの下で撮りたい眺めです。尚、約20分後に通過する下りの423Dも撮ったが、川霧はほぼ消え集落には陽射しが入りボツとしました。


最後は上り426Dを大沼郡金山町大字中川字下田面で撮るつもりでした。その理由はこの日の426Dは国鉄色のラッピング車両だからです。つまり此処では同構図で何度も撮っているけど、個人的に現行のキハE120はどうしても風景に馴染みません。いつもは国道252号線上から白矢印方面にカメラを向けるのだが、残念なことに白丸部の家屋が外装工事なのか足場が組まれており、急遽立ち位置を変更しました。


夏 色」~ F10・SS1/400・ISO160 ~


車両は07:23頃通過、二両目がラッピング車両でした。私的に特別な場合を除き単調な青空や曇り空は構図に撮り込まないが、このような空は大歓迎です。併し列車通過前は適度な空と雲の対比だったものの通過時は雲が大々的に現れました。


此処からの撮影ポイントは線路沿いの雑草と車両位置です。↓に動画がありますが伸び方次第で車両下部が隠れてしまうため、通過前から車両位置を模索します。かと言って草が刈られた露わな土手は風情がないというか、撮る側の人間は勝手なことばかり言います。


さて426Dの次は午前中最後となる下り425Dが来るのだが、暑さで気力が失せました。というより何処でどう撮るといったイメージが全く浮かびませんでした。加えて途中の撮影ポイントへの行き方を調べる目的もあり帰路に就きました。


それにしても毎夏というか毎度のことだが只見川沿いは暑いです。07:00頃の車内外気温度計は23℃ながら、身体にまとわるような湿気にちょっと動いただけで汗が流れ、雪国故に涼しいイメージでいると大変なことになります。


所で先に第一只見川橋梁ビューポイントの人出に触れたが、第二只見川橋梁付近も多くの車が停まっておりました。また第一只見川橋梁を見上げる川井新道からも多くの車が戻ってくるなど、確かにかなりの賑わいのようです。こうなると各橋梁の撮影も良いのだが、賑わう場所を避けたい私はあまり人が来ないポイントを探したくなります。


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