暑くて暑くてやりきれぬ

20日(日)、いわきの海か奥会津かと車に乗るまで迷っていたが、夜中の湿度感に今回も奥会津と決めました。それにしても一段と日が短くなりました。いつもは04:10頃に柳津町の瑞光寺橋上から上流の川霧状態を確認するのだが、暗くて見通しが利かなくなってきました。


取り敢えず会津川口駅まで行ってみると川霧は第一及び第二只見川橋梁付近で立っており、始発便は先週も撮った大沼郡三島町大字西方字居平からの第一只見川橋梁としました。

到着するとご覧のように川霧で橋梁は見えません。時間が経てば流れるだろうと思っていたが、霧はますます濃くなり更に山霧もプラスされました。始発便通過の20分ほど前までどうするかを迷っていたが、全てを覆うホワイトアウト状態に場所を移動しました。


Spectral Mornings」~ F8・SS1/640・ISO200 ~


行くか残るかを迷っている最中に撮った画像です。やや下流の山々ながら、この景観を見るとおそらく移動しなければホワイトアウトで撃沈していたと思います。オートではピントが合わずマニュアルで合わせました。縦及び横構図で数枚撮ったが霧の動きが早く状態の良いものというのか、なかなか思い描く内容になりませんでした。


急いで向かった先は大沼郡三島町大字名入字上居平からの第二只見川橋梁です。撮影準備を始めると次から次に七台ほどの車が止まりました。川霧が立つ際は曇りになることが多いが、この日は太陽が顔を出し逆光状態となりました。


霧幻鉄道」~ F10・SS1/1000・ISO160 ~


車両は06:02頃通過の上り422D。太陽を撮り込むか否か迷うが迷っている時間は無く、逆光でシルエットにはなるが橋梁と車両を中心にした画作りとした。↓動画でご覧いただけるようにこれほどのアンバー色にはなっておらず、イメージ優先で色合いを補正しました。


次の二便目は単車両です。単車両がマイナスにならないポイントということで大沼郡三島町大字早戸のスノーシェッド付近から只見川を俯瞰します。到着時は山霧に覆われていたが、此処では上流の霧幻峡から次から次に川霧が流れ込まないと直ぐに消えてしまいます。


夏木夏草すこぶる盛る op.2」~ F10・SS1/200・ISO800 ~


車両は07:28頃通過の上り424D。最初は川霧を意識し背景の早三橋まで撮りこむ構図として
いたが、予想通り霧は消え車両に寄った構図としました。新緑時にもこの構図で撮っているが、年々レール沿いの樹木が伸び車両が隠れてしまうも矢張り二両の方が良いかも知れません。因みに陽光が射すとその樹木でレール及び車両が影になってしまいます。


次の便は先週の只見線満喫号を撮った第五只見川橋梁を予定したが、行ってみると前日の雨で川が濁っておりパスしました。同様に昼前後に通過する満喫号撮影も見送りました。

ということで本名駅近くの夏井川橋梁に向かいます。立ち位置を北側にするか南側にするかと回ってみれば色合いが良い田んぼのある南側、大沼郡金山町大字本名字清水にしました。


出 穂 op.2」~ F10・SS1/320・ISO500 ~


車両は07:57頃通過の上り426D。おそらくこれも早稲だと思うが、周囲の田んぼに比べ抜きん出て稲穂が膨らんでいました。横構図では橋梁と田んぼが捉え切れず縦構図としました。背景に雲があれば良いのだが、ちょっと間の開いた感じが気になります。


続いて大沼郡金山町大字滝沢字下林の四季彩橋から第七只見川橋梁を撮ります。矢張り川は濁っており、なるべく省いたフレーミングとしたいところです。以前トラス橋となり上手く撮る自信がないと記したが、この構図で向かってくる車両を撮るしかないと決めました。


橋梁の轟きて終ふ蝉しぐれ」~ F10・SS1/320・ISO320 ~


車両は08:41頃通過の下り423D、先頭は東北色のラッピングが施されたキハ110でした。此処のところ第七橋梁の周囲に立って色々と眺めたが、奥にある赤い屋根の民家を活かす構図はなかなか見当たりませんでした。尚、川面の色合いは補正しました。


陽射しは更に強くなり、相俟って湿度も高くなってきました。先述した只見線満喫号を始め、午後の便まではまだまだ時間があり奥会津での撮影は撤収、今月末に撮る予定である南会津郡南会津町高杖原のたかつえそば畑の様子を見に行く。

国道沿いではそこそこ咲いているがご覧のような塩梅でした。例年だと今頃は咲いているのに、もしかして時期をずらしたのかも知れません。それにしても南会津とはいえ此処も暑く、空にはまだまだ夏の雲が浮かんでおりました。


さてたかつえそば畑から下郷町経由で会津若松市に向かいます。昼食を摂ってから会津盆地を見て回り、河沼郡会津坂下町大字五ノ併字権現堂丙の若宮駅で撮ることにしました。

昨年の冬に始発便とホームに立つ学生を撮ったが、撮る側としては寒い方が良いと思えるくらいに暑かったです。先週も暑かったがそれとは比べ物にならないくらいに耐え難い暑さでした。まずは同駅13:36発の下り427Dを撮り構図などを確認します。


けふもなつそら」~ F10・SS1/400・ISO160 ~


車両は427Dから10分後となる13:46発の上り428Dです。撮影準備中は大きな入道雲が多数現れていたが、次第に形状が変わっていきました。それにしてもお盆が過ぎればちょっとは涼しい風が吹くのに、相変わらずの夏の雲に辟易します。それでも色付き始めた稲と夏空とのギャップに季節感が追い付かないというか戸惑います。


最後は大沼郡会津美里町雀林字前坂、蓋沼森林公園へ向かう旧道から只見線満喫号を撮ることにしました。この場所も久しぶりだが、左側に見えていた根岸駅は樹木で隠れ、下側の集落も何れ見えなくなってしまうかも知れない。画像白線上の連なる茂みが線路です。


「会津野ヲ行ク」~ F10・SS1/800・ISO200 ~


車両は15:34頃通過の上り9430D。何ら特徴の無い画像になってしまいました。蓋沼森林公園からではなくなぜ旧道で撮ったか、それは公園から今月末か来月初めに黄金色の景観を撮る予定があったからだが、その予定を介さず公園から撮れば良かったかも知れない。


この先は夕方以降の車両もあるが暑くて暑くて疲労困憊、撮る行為に集中できません。従って帰路に着いたが本当にこの暑さはいつまで続くのだろう。そう云えば以前暑すぎて川霧が立たないと記したように、これは自論になるが川霧は尾瀬を水源とする只見川の冷たい流れが暖かい外気に触れて発生します。併し高温で只見川自体の水温が上がり外気温との差が無くなっているのかも知れません。例年通りならお盆を過ぎた頃まではモクモクと発生するのだが、この数年はまだ水温が低い五月末から七月初旬に立っている模様です。


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