蕎麦畑と向日葵、そして只見線

26日(土)、先週様子を見に行った南会津郡南会津町高杖原のたかつえそば畑へ行く。いつものように02:30起床で外へ出ると、最近にはない涼しい風が吹いていました。 高杖原に近付くに連れ車内の外気温度計はどんどん下がり19℃となりました。この数値を見たのはいつ以来だろうか、確かに涼しいけど湿度があって窓を開けていると肌がべた付きます。

早朝から混んでいました。ほぼ県外Noの車のようです。最初は西側で撮る予定であったが、狙うポイントに思い描く雲がなく東側に移動しました。駐停車禁止の場所には矢印の車が停められており。直ぐに動くのだろうと気にもしなかったのだが‥。

東側からの眺めだが先程の車がとても邪魔です。夜明け前から此処にいた人の話しではずっと停めたままで動く気配がないとのことでした。時間があれば行って注意するけど、朝の景観はころころと様相が変わるのでそれも出来ないというか、デジタルなら消去出来るがフィルムではそうは行かず至極迷惑な車です。


天地始粛」~ F10・SS1/160・ISO200・HALF ND8 ~


殆どの方は雲海の朝焼け目的なのか、それが消えると撮影を終えるが私は違います。朝焼けの時間帯はまだ手前のそば畑に陽が射さず、色合い的にいまいち面白くありません。従って背景の山々に雲が残る状態で陽が射すタイミングを待ちます。この画像の後は更に陽が射しボーダーラインのように畑を照らすが雲は流れてしまい、総体的にこの画像を選択しました。


先述したように湿度があって爽やかな空気感ではないが、タイトルのように早く暑さが収まる頃になって欲しいものです。因みに先程の車は現像時に早速消去しています。


新涼の朝」~ F・SS・ISO・C-PL+ND ~


たかつえそば畑は二年ぶりになるがこのベンチって前もあったか否か記憶になく、その存在に前々より左にある白樺とそば畑を撮ろうとしていた構想を思い出し画作りしてみました。結果として観光パンフに使われるような画像になりました。観光パンフの画像って如何にもとか、面白味がないと云われるけど私はそうは思わないです。自らそれらしきものを撮っておきながら言うのはおこがましいが良いものは良いです。


そば畑を後にし只見町へ向かいます。今更だが国道352号線沿い、南会津町の家々にはエアコンの室外機があまり見当たりません、代わりに玄関脇には大きな灯油タンクが備え付けられています。国道289号線で只見町に近付くと灯油タンクの他に室外機が見受けられるようになり、同じ雪国でありながら只見方面は想像以上の暑さになります。

只見町に来た理由は只見線満喫号を撮ることでした。撮影地は秋の紅葉時を予定していた第八只見川橋梁の俯瞰ポイントです。到着時、下り423Dに間に合いそうなので蒲生林道を登ってみれば十島橋の周辺には薄っすらと川霧が残っていました。


紅葉となれば引いた画角で背景を撮り込みたいところだが、数年前から橋梁向かいは堆積する土砂撤去を目的とした電源開発田子倉電力所によるメンテナンス地点となりました。定期的メンテナンスを必要とするため施設を取り壊すことはないようです。


余 焔」~ F10・SS1/320・ISO200 ~


車両通過は08:53頃、立ち位置は南会津郡只見町大字蒲生字山下だと思われます。朝なので写り込み具合が良く、通過時まで同じ状況であることを願うばかりだ。室外機に触れたが流石に朝とはいえ只見界隈は暑いです。そんな意味を込めたタイトルとした次第だが平地よりは高く、且つ杉林の日陰なので幾分涼しかった。


只見線満喫号撮影までは時間があり、久しぶりに大沼郡金山町大字滝沢字上ノ山の大塩天然炭酸場へ行ってみたが、大きく様変わりしていました。数年前井戸に落下し亡くなった方がおり、その対策で井戸全体が金網で覆われ汲む箇所は30cm四方の開け口が一ヶ所だけでした。備え付けられたやかんで汲んでみたが、この時期は水量が少なく届きません。併し直ぐ脇には山から直接流れており、いつもの優しい口当たりの炭酸水を飲むことが出来ました。

さて只見線満喫号の下り便は南会津郡只見町大字十島字鷲倉、第八只見川橋梁十島俯瞰の予定です。現在は無断で入山出来ず、近くで農作業をしていた老父に許可を得ました。数年前に舗装されたようだが相変わらずの急坂です。長らく車などが通行していないのか、車一台分の道路は草が蔓延り運転を誤ると奈落の底です。

途中に切り返しを必要とする箇所があり、そこは車数台置けるスペースになっています。此処から先は更に草深く歩くことにしました。200mほど昇ると第八橋梁が望めるが、矢張り秋の紅葉時が似合う景観です。

ということで切り返し地点の近くから望む十島集落を俯瞰します。白線下が線路になり線路下は国道252号線です。只見駅到着まで間があり余裕で眺めていたのだが‥。


奥会津の旅...夏 op.2」~ F10・SS1/400・ISO160 ~


車両は12:02頃通過の下り9425Dです。只見駅到着が12:17なので12:05頃の通過かなと動画を回しておらず、突然の通過にあたふたしました。何れにせよリサーチ不足というか、国道沿いに立つ電柱は遠景なので気にならないものの、どうしても三両編成の車体は何処に置いても線路沿いの茂みに一部が重なります。


続いて9425Dの折り返しとなる9430Dを再び蒲生林道から撮ります。朝と異なり風もあって写り込みは皆無となりました。車両通過は遅れ13:50頃です。先々週の撮影記でも書いたが臨時列車の走行は昼前後となり、陽射しの状態は非常に難しいというか面白くない時間帯であり、十島集落共々撮ってはみたものの状況確認写真のような内容となりました。

最後はこの日夕方以降の予定であった郡山市湖南町赤津字西岐の布引高原へ向かいます。ひまわりと風力発電、そして夕景目的なのだが徐々に雲行きが怪しくなってきました。此処は六年ぶりになるのか駐車場には立派なトイレがあり、ひまわりは背丈の低い種になっていました。


夏の果て ①」~ F10・SS1/60・ISO200・HALF ND8 ~


夏の果て ②」~ F10・SS1/160・ISO1000 ~


①を等倍で見ると風車のブレは確認できないもののSSの選択ミスです。本来ならISOを上げ風力にも寄るが1/200前後としたいところです。予想通り雲に邪魔されながらちょっとでも良い状態を求め数枚撮りました。その中から一枚を選んだ次第だが、一般的にイメージする夕焼けを逸脱した独特な内容になったと思います。


②は北側の猪苗代湖を背景に置いた景観です。だいぶ暗くなり、沈む太陽が雲を赤々と染めます。もっと早くこの状態になっていればと思うが、こればかりは致し方ありません。昔々書いたことだが風力発電撮影の際に気にかけるのはブレードの位置です。ブレードがY字状態だとタワーと重なってしまい見栄えが悪くなります。私は三脚を使うことが多く動体以外はミラーアップ撮影です。ミラーアップ後、目視でブレードの位置を確認しシャッターを切ります。


先述したようにこの日は朝から高原や山の中に居たためか、暑さは然程気にならなかったが身体はもう若くありません。02:30起床ゆえ夕方の撮影ではいよいよ腰が痛くなり、近くのベンチとカメラの間を行ったり来たりです。夕食を外で済ませ帰宅したのが21:00頃。いつもならその日の内にRAWデータを凡そ現像するのだが、この日は思考がまとまらず更には撮影枚数が多いこともあり翌日に回しました。


@タイトルをクリックするとフォト蔵の大きな画像(別窓)が開きます。