久しぶりの工場夜景撮影

16日(土)、毎秋恒例となった石川郡浅川町大字城山、城山公園からの水郡線撮影に行く。此処は前日夜半に雨が降ると翌朝には霧が立つことがあり、天気予報と前日の空模様を見てこの日に決めました。始発便は06:30過ぎ、且つ奥会津程は遠くないので04:00起床です。

到着すればご覧のように見事なロケーションでした。遠く那須連峰から霧が流れ込み、登り始めた太陽さえ隠してしまう勢いです。線路(白線)沿いが雑草で車両が隠れてしまわないか気になるのと同時に、白丸部の樹木も年々伸びて以前の構図で撮れなくなってきました。

そんなこともあって昨年は車両に近寄ったフレーミングとしたのだが、何時だったか公園を散歩していた地元の方に聞いたところ、以前は剪定などを定期的に行っていたものの最近は手付かずとのことでした。尚トイレが画像のように新しくなっていました。それまでのトイレはあまりにもクラシカルだったがこれは素晴らしいことです。


車両は①06:39頃通過323D、②07:03頃通過320D、③07:52頃通過325Dの三本を撮りました。結論を先に書けばupするのは①と②になります。


仲秋一望 ①」~ F10・SS1/320・ISO400 ~


①の323Dです。この地でホワイトアウトとなるのは初めてのことです。いつもなら撮影当日に現像・補正を終えるのだが、思うように上手く行かずupを見送っていました。そこで二台のPCで各々の補正具合を確認しながら時間を掛けやり直してみました。


結果的に何とかなりupすることにしました。↓動画では車両の動きが辛うじて分かるが、実はファインダー越しでは何も見えずジョイント音を頼りにシャッターを切りました。


仲秋一望 ②」~ F10・SS1/320・ISO400 ~


②の320D撮影では通過間際に陽光が射し気を揉むが上手く雲に隠れました。所々に霧が残りやや霞んだような好みの景観になりました。先に昨年は車両に寄ったと記したが、矢張りこの風景は引いた画角が適していると思います。そうするとどうしても足元の樹木が邪魔になるのだが、今回は仕方なくその樹木を一部撮り込んだフレーミングとしました。


ブログにupする際にほぼ同じ内容であればその中から一枚を選択するのだが、二枚を見比べ偉そうなことを書かせて貰えば写真として見るなら①、風景として見るなら②といった具合になかなか選ぶことが出来ず、取り敢えず二枚ともupします。


この画像は③の325Dになります。因みに横構図では車両を田んぼ、縦構図ではこの画像のように社川に掛かる社川橋梁上に置くことが多いです。併し325D通過時には霧が完全に流れ、更に朝陽が射し特に面白味のない内容となってしまいました。

水郡線の撮影後いわき市小名浜に向かうことにしました。目的は二年前の二月に撮ったいわき市小浜町台からの岩間海岸俯瞰だが、夕方の撮影になるため長い時間潰しが必要です。併し暑くてあちこち歩く気力もなく、いわきサンマリーナの高架橋下に車を停めドア全開で休んでいたが、その高架橋下には同じような車が数台停まっていました。

二年前は崖が崩落しており通行出来なかったが、画像のように修復されていました。画像の右側は墓地になり、二年前の撮影では笑い話しだが墓荒らしと勘違いされました。その時の撮影記→「墓荒らしと間違われたいわき市夜の海撮影」。

さて海岸にはサーファーを始め多くの方が見えます、その一方で先々週の大雨が原因なのかドラム缶などの大型個体を始め多くのゴミが海岸に打ち上げられていました。

撮影の方は15:00頃から雷が鳴り暗雲が広がりました。西日が海面を照らさないとイメージする画像は撮れず今回は諦めます。それでは工場夜景をと脳内を切り替えるが、潮風がベトベトと肌にまとわるような空気感では思うように行きません。


加えてこの立ち位置はスペースがなくガードレールぎりぎりに三脚を立てるのだが、車が通る度に三脚毎一旦撤収することになり集中力が途絶えました。矢張り夜景などは空気が澄む冬季がベストだが、次回はその頃を待って再トライします。

最後はいわき市小名浜字渚、みなと大橋上での撮影になります。風が吹かないので煙は棚引かず画像的にイマイチな内容ながら何とか粘ってみました。


Midnight Rambler」~ F10・SS15・ISO125 ~


特徴のある光跡を撮りたいので、赤や緑のランプを荷台や車体サイドに装着したトラックの通過を待つがなかなか来ません。来たとしても速度が遅いので後に続く乗用車と被ってしまいます。そんなこんなで二時間ほど撮るがいよいよ根負けしました。


夜景は私的に色温度を高く設定、この画像は4170kです。この種の撮影は白トビが起きて当たり前であり後のレタッチ前提の露出です。白トビの完全修正は無理なのだが、その部分のコントラストを-補正するだけでもだいぶ改善されます。


The Dark Side of the Moon」~ F10・SS8・ISO125・2 Composite Photo ~


私のPCには様々な月の画像がストックされてます。それらの月と合成するために素材となる景色の撮影を行うことがあります。この画像も素材として撮影したものだが、どの辺りに月を置くかなどを考慮しながらフレーミングしています。今回の合成は”SiriusComp”を使いました。合成前にモノクロ化を行い、合成後に明暗やコントラスなどを調整しています。


毎回書くけど合成は個人の趣味と云うか遊びでそれ以上でも以下でもなく、その良し悪しを問うものではありません。実際に月が出ていれば二重露出やカメラ内合成を行うこともあるが、理由は分からないが工場夜景には何故か相性が良いと勝手に思ってます。


さて一昨日とは打って変わって暑さがぶり返しました。文中でも触れたが海風が吹く海沿いでも暑くて長い時間を過ごすことが大変でした。そんなことを考慮すると家から行ける範囲であれば撮影場所や時間をピンポイントで特定、その時のみ出向くスタイルがこれからの暑い夏には適っているように思います。


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