秋闌ケル只見線満喫号

27日(金)、先週末から来月中旬の週末にかけ秋の只見線満喫号の運行が始まりました。詳しくは「JR東日本ニュース」を参照にして下さい。二週間前に撮影を行った際の紅葉は色付き始めの様相だったが、時が経ち良い頃になったのではと只見町に向かいます。


途中の国道252号線から目視できる第三及び第四只見線橋梁では既に待機する人達を見掛けました。紅葉は三島町や金山町周辺はまだまだこれからといった塩梅だが、只見町に近付くに連れ山々の色合いは濃くなってきます。

撮影は南会津郡只見町大字蒲生字山下からの第八只見川橋梁です。併しながら到着してみれば橋梁背後の斜面の紅葉は散っている木々が多かったです。頭の中では橋梁と背景の紅葉に寄った構成をイメージしていたのだが、足元の紅葉の色合いが良く作戦変更となりました。


秋 更」~ F14・SS1/200・ISO500 ~


車両は12:05頃通過の下り9425D。足元を含めてフレーミングし、薄曇りのフラットな光線により露出設定に戸惑うことはありませんでした。大志集落付近でも見掛けたが秋になると浚渫船の作業が始まります。昨秋は撮影に出られず見ていないのだが、再開通以前は年を越して作業が続いていました。現像時に一旦浚渫船を消去したのだが、却ってこれもこの季節ならではと元に戻しました。二隻の並び方が画的に良い位置にあることもその理由です。


今年は熊の被害が多く発生しているようです。福島県でも各地で出没しているようだが、秋田県のように実被害のニュースはあまり耳にしません。とはいえ山中に入る際は車のクラクションを数回鳴らします。熊鈴は当然としホイッスルなども必要です。また山深い場所に於いては進路の枝打ちを兼ね、役に立つかどうかは分からないが剣ナタを腰に下げています。


只見駅で折り返す上り便を何処で撮るか、予定では第四只見川橋梁の俯瞰ポイントを考えていたのだが、先述したように三島町や金山町の様子はイマイチなので、迷いながら上り方向に車を走らせました。第六只見川橋梁脇の本名トンネルを過ぎると強い雨が降ったのか、道路がかなり濡れていました。国境の長いトンネルを抜けるとそこは‥ではないが、地域毎に急変する空模様や空の色に冬の到来を感じます。

撮影地が絞り切れないまま第一只見川橋梁の西側俯瞰に行ってみました。すると画像のように雨上がりの靄というのか、そこに陽光が射し込み遠景なのでコントラストなどが劣ります。紅葉の色付き具合はこれなら何とか行けそうな気配であり、下画像の大沼郡三島町大字桧原字下三平、通称船着き場へ向かったところ穏やかな川面に写り込みが映えていました。


紅黄始ル」~ F10・SS1/200・ISO250 ~


撮影準備中、踏切の警報音が鳴りました。そうです全く定期便のことを忘れていたというか頭にありませんでした。車両は14:24頃通過の下り427D、手持ちによる撮影です。此処での午後からの撮影は右側の林が日陰になり、それをどう処理するかが試案のしどころなのだが、咄嗟のことなので取り敢えず撮ったものの山々の色合いや光具合に助けられました。


秋闌ケル」~ F10・SS1/250・ISO200 ~


427Dから24分後、14:48頃通過の只見線満喫号上り9430Dです。この船着き場で撮る際、前々より頭に描いていたイメージがありました。それはいつも「紅黄始ル」のように中望遠による画作りをしていたのだが、肉眼で見るような引いたフレーミングで撮ることでした。


引けば当然、空や川面の面積が多くなりその何れかをカットするようになるが、矢張り川面を残すのが定石だと思う。川面を残すとなれば今度はどうしても写り込みが必要となります。車両通過の数分前に風が吹き川面が荒れたが、通過時には落ち着き今回は何とか撮れました。実を言えば荒れた川面も想定し別の構図も頭にはありました。


今回撮ってみて1/3を占める空の写り込み部分の在り方は如何なものかと考えました。適度に雲が写っていれば良いかも知れないが、こればかりは思うように行きません。尚この画像はコントラスト及び彩度を適材適所やや+補正しています。


さて撮影記に書くことじゃないけど最近どうも睡眠の質が宜しくない。夜中に目が覚めるともう眠れません。そんな訳で画像の「急行奥会津殺人事件」を読み返したりするが、そうなると尚のこと眠れません。それにしても表紙絵のキハ58首都圏色の車体がリアルに描かれているなと改めて気付きます。因みにこの急行は1987年11月30日で運行終了となっています。


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