新宮熊野神社、長床の夜明け

18日(土)、五年ぶりに喜多方市慶徳町新宮字熊野、新宮熊野神社にて長床と色付くイチョウを撮りました。母がまだ自分の足で歩ける頃に連れてきたが、もう一度行きたいと云いながら去る七月に亡くなり、小さい遺影を懐に忍ばせての撮影です。

上画像はだいぶ明るくなってからのものだが、到着はまだ夜が明けぬ05:00頃。何故にそんな暗い内に行く必要があるかは後述します。

境内に近付くとブーンと数ヶ所から音が聞こえます。どうやら扇風機を稼働し霜対策をしている模様です。イチョウの葉は霜が降るとあっという間に散ってしまうが、この巨木に数台で対応できるのか否かは不明です。更に観光地ゆえに案内などの幟があちこちに立てられており、これは頗る撮影の邪魔になります。この辺りは関係者に一考して頂きたいところだが、もし誰も居ないなら撤去してしまう人が現れて来るかも知れません。


空間と構成 ①」~ F10・SS30・ISO400 ~


空間と構成 ②」~ F10・SS2・ISO200 ~


オーソドックスな構図の①だが、人が行き交うとこの画像は撮れなくなり暗い内から撮る理由はこれになります。撮影時間は05:30頃、SS30秒で撮ってます。当然AFは効かず距離感がほぼ同じ街路灯で合わせてから雲台に設置します。撮っては確認を行い立ち位置や上下左右、並びに画角の調整を行います。立ち位置や画角を調整した際は再度街路灯でピントを合わせるようになり、想像以上に時間を要する撮影になります。


②撮影の頃になると老若男女カメラを手にした方々が増えてきました。従って人の姿が入らないタイミングを計って撮影します。この時期09:00~16:00間は拝観料が必要になり、色々な意味で朝の撮影の方が適していると思う。


遍 照」~ F14・SS1/25・ISO500 ~


太陽が射し始めました。この時期の陽射しを見るのは初めてのことで勉強になりました。長床の裏手から撮っています。これもオーソドックスな構図になるが、陽射しの有る無しでは雰囲気が大きく変わるようです。


Sun King」~ F14・SS1/500・ISO200 ~


撮影を終え会津柳津に向かいます。長床から県道336号線を右折して間もなく放射霧の光景が広がってました。住所はおそらく喜多方市慶徳町字新宮畑中になると思います。晩秋から冬の期間に会津盆地で発生する自然現象は昼頃まで続くこともあり、時としてハッとするような美しい景観を見ることがある。


道路上、且つ先を急ぐので手持ち撮影です。撮影中The Beatlesの「Sun King」が頭を過りタイトルとしたが、そんなイメージが先行すると英国の田園風景のように見えてきました。


長床ではライトアップが行われます。この際も16:00過ぎは拝観料が不要になるが、毎度記しているように、ライトアップは好みではないというか人出もあり訪れたことはありません。


@タイトルをクリックするとフォト蔵の大きな画像(別窓)が開きます。