虹蔵不見・・・午後の部

23日(木)、午後の部になります。15:00頃までは車両の通過はなくそれまでロケハンなどを行います。まずは11/11にも撮った大沼郡金山町大字横田字山根へ行ってみます。その際は雑木があって立ち位置を確保出来ないと書いたが、どうにかならないものかと再確認です。

撮りたい立ち位置からだとこんな風に雑木が邪魔になり、切りたい衝動が沸き起こります。するとたまたま地元の老婦人が二人通り掛かり、「これって切っても良いですか」と尋ねました。すると「誰のもんでもないしさすけねぞい」とのお答えに早速取り掛かりました。

竹ナタで概ね伐採したが、ナタなので根元から切るのは難しいです。もしこんな様をサマオクが見てたら庭の草は一本もむしらないのに‥という声が聞こえそうです。雑木はまだあり次回も作業するつもりだが、今回は天候が良すぎるため此処での撮影は行いませんでした。

大沼郡金山町大字越川字上前田へ向かいます。国道252号線から見える所に只見線の橋梁があります。この橋梁の名称は不明なのだが。その山影には画像の大山祗神社がある。柵の直ぐ脇が線路になり、以前から気になっていた次第だが白丸部から画角は狭いながら撮れそうな感じです。所で16日の撮影記で書いたが15日にこの周辺で只見線がクマと衝突しました。


昼食を済ませ只見駅に行ってみるといつになく多くの人がいました。私は知らなかったのだが、”周遊Shu*kura”という団体臨時列車がやって来るようです。帰宅後調べてみると新潟→小出→只見→会津川口→会津若松→津川→新潟間。路線は信越本線、上越線、只見線、磐越西線、信越本線と九時間かけて走行する模様。

到着時は地元の子供達やご老人がお出迎えをします。只見線沿線の六市町村には只見線に手を振ろう条例があり臨時列車に合わせ動員されたのだろうか。

車両はキハ48、三両目の車体番号は558でした。只見駅で乗務員交代したようです。おそらく各橋梁のスロー走行は慣れた運転士が適しているのかも知れません。停車は凡そ15分程、交代して只見駅に降りた乗務員ともども手を振って見送りました。

さて撮影に戻ります。場所は大沼郡金山町大字滝沢字五百苅、立ち位置は線路沿いのおそらく町道です。画像の直ぐ右側は国道252号線に掛かる滝沢架道橋です。


老婦人の夏 op.2」~ F10・SS1/500・ISO400 ~


車両は14:56頃通過の上り430D。朝は寒かったのだがこの時間になると上着は要りませんでした。ジリジリした暑さを感じる陽光と新たに育つ稲の姿を見ると、今は秋であることを忘れてしまいそうな小春日和の陽溜まりでした。


430Dの撮影後、今回の目的である南会津郡只見町大字蒲生字沖新田の叶津川橋梁へ向かいます。日が短くなり夕景を期待してのことだが、残念ながらこの時間帯になると一日中よい感じであった雲は流れ始めました。


夕 轟」~ F8・SS1/200・ISO640 ~


車両は16:14頃通過の下り427D。雲は完全に姿を消しました。それでも空は赤味を残しているのでその色調を現像時に強調する考えで撮りました。叶津川橋梁は全長372m、制限速度は30kmなのでゆっくりと列車が進みます。車窓では子供たちが手を振っているけど、残念なことにゆっくり進む列車を撮っている最中であり手を振る余裕がなかった。


補正は前述したように夕焼けの色合いを活用しました。陰になる車両及び橋梁は不自然にならないよう明度を調整します。この画像も「老婦人の夏 op.2」のように季節を忘れてしまいそうな内容です。春といえば春だし個々の記憶に残る五番目の季節といった感じでしょうか。


以上でこの日の行程は終わりです。夕刻は流石に寒くなり色々と着込みます。今年は暖冬と云われるが降るものは降り寒い日は寒い。そんな季節がもう直ぐそこまで来ており、もしかしたら来週辺りは奥会津の平坦部でも雪が積もるかも知れないなぁ‥。


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