桜と菜の花と只見線

12日(金)、空が青いこと春は美しいこと、そんなことを誰かに伝えたくなるような風に誘われ会津へ向かえば、会津若松周辺は中通りと変わらずほぼ満開の桜となっていました。

午前中最後の便と桜を二年ぶりに大沼郡会津美里町高田村東乙の宮川橋梁で撮りました。車両は10:17頃通過の上り426D。


燦 々」~ F10・SS1/500・ISO160 ~


いつもは河畔もしくは桜の根元から撮っていたのだが、今回は国道401号線上の宮川橋が立ち位置です。私的には構図の難しい場所で、二両編成の車両を全て撮り込むと引いた画角にになります。そうなるとこの季節はまだ景観が芳しくない川面をフレーミングするなど、主となる桜と只見線の存在が希薄になる。


従って二車目の半分をカットする構成で撮影を行った次第だが、運良く首都圏色のキハ110が通過、青空と桜と相俟って映えた内容になったかもです。この車両をカットする構成は後の撮影でも試みることになりました。


午後の便までは時間があり、奥会津の桜はどんなものかと行ってみる。画像は三島町の宮下ダムだが、蕾ほころぶといったところだろうか。柳津町の只見川沿いは三部咲きのようで、この二ヶ所は来週中旬辺りが見頃かと思うものの、昨今は咲き始めから満開までの時間が短くなかなか予想が付かない。

会津美里町に戻り春日神社などを見て周るも、花は桜だけじゃないということで大沼郡会津美里町寺崎一ツ堂の菜の花と只見線を撮ります。撮影スポットとして菜の花が咲いてる訳ではなく、此処も私的には構成の難しい場所です。


花数は少なく背丈は短いけど咲き始めだからか菜の花特有の甘い匂いが漂い、嗅覚からも春を感じた。時期としてはGWの頃まで咲いているが、その時期は雑草や虫が多くなる。


春哮ル ①」~ F11・SS1/500・ISO200 ~


車両は13:26頃通過の下り427D。立ち位置から線路までは50mもない距離になり、この状態で二両全てを撮り込むにはかなり引いた画角になる。引くと左右や下側の菜の花は切れ、空の面積も多くなるなど此処でも敢えて二両目をカットしてみた。


カットすることによる効果というか殆どの人は右側が進行方向だと認識し、車両が通り過ぎる動きも感じられるのではないか‥と、素人ならではの浅はかな思い込みです。


春哮ル ②」~ F10・SS1/500・ISO200 ~


車両は13:55頃通過の上り428D。背景は飯豊山。肉眼ではもっと大きく見えるが、引いた画角ではどうしても小さくなってしまう。①も②もこういった構成の場合、ピントを何処に置くか絞りをどうするか悩むこと多しだが、風景として撮るならピントは車両、そしてボケ感は不要なのでそれらに適した絞り値にしている。


この時間帯にはかなり気温が上昇しTシャツ一枚になりました。時折り吹く風が心地良く、先述した菜の花や土の匂いは穏やかながら春の咆哮のようです。撮影に夢中になると骨折のことを忘れ腕を動かし痛みを感じる。此処で転んだりすると大変なことになるので、暫くは足場の良い場所での撮影を行います。


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