秋彩に賑わう奥会津・・・午前の部

03日(金)、午前の部です。只見線の上り始発便を撮るにはいよいよ暗くなり、この日は四年ぶりに大沼郡昭和村大字喰丸字宮ノ前の旧喰丸小学校に寄ってから只見線撮影に向かう。

福島県にお住まいの方なら分かると思うが羽鳥湖と下郷町経由で昭和村に向かいました。放射冷却の影響か至る所で濃霧が発生、もしかすると目的地周辺でも霧が出ていないかと期待しながら05:30頃に到着するが、残念ながらそうはなっていませんでした。


景観に変わりはなかったです。ただ下画像赤矢印の車が至って邪魔です。先客に訪ねてみると夜中から停めてありおそらく関係者の車のようです。何れにせよ今の駐車場は校舎とイチョウを右手から撮るとどうして車が入り込んでしまい、是非とも改善をお願いしたい。


がっこぉ op.1 ①」~ F10・SS1/13・ISO200 ~


がっこぉ op.1 ②」~ F10・SS1/5・ISO200 ~


イチョウの色付き具合は今が盛りだろうか、もうちょっと散っていることをイメージしていたのだが、まだ暗い時間帯なので落ち葉にスポットが当たったような画作り&補正をしてみる。校庭には二本のイチョウがあり二本同時に色付くことは珍しい。また霜が降ると一気に散ってしまうこともあり良いタイミングに出会うことが難しいです。


気になることが一点あるのだが、画像を縮小すると屋根の細かい形状が乱れてしまう。大きい画像、及び現像ソフトでは正常なのだがこれはどうすれば良いのか分かりません。以前この構図で撮ったのは改修前のトタン屋根だったので、こういったことはありませんでした。


隠れ里」~ F10・SS1/40・ISO200 ~


前々より気になっていた校舎裏の景観です。住所は大沼郡昭和村大字喰丸字三島。鳥居と家屋の位置関係に何か惹かれるものがあるのだろうか、そこに良い感じで陽が射し込んでいました。おそらく家屋に人は住んでいないと思うが、結界とでも云うのかこの一角だけ時間が止まっているように感じました。


昭和村から国道401号線で金山町方面へ向かいます。その途中、大沼郡金山町大字玉梨字上中井の旧玉梨小学校、現奥会津かねやま福業協同組合に寄りました。先程の旧喰丸小学校では左側にあった体育館を解体してしまったが此処ではまだ存在しています。そして昔々の山間の小学校にしては大きな校舎だったように思います。


がっこぉ op.2」~ F10・SS1/200・ISO800 ~


その体育館と校庭に育つ一本の木で画作りしてみました。此処では特に意味はないのだが手持ちで撮りました。旧喰丸小学校のイチョウのように主題になる何かがある訳でもなく、いざ撮るとなると結構難しい被写体かも知れません。実のところネット上でも参考になる画像が見当たらず、機会を見つけじっくりと相対してみたいです。


此処からは只見線撮影になります。下りの始発便がやって来る時間となり大沼郡金山町大字中川字坂下の荻付第一踏切周辺にて、会津中川駅07:55発の423Dを撮ったがどうもイマイチです。車両左の桜は春の撮影スポットでもあるがどうも構成がまとまりません。桜の葉は秋になると一番に散ってしまうが何故か此処の葉は残っていました。因みに走り去る車両内部を見ると始発でありながらほぼ満席のようでした。

続いて大沼郡金山町大字水沼字沢東の第四只見川橋梁俯瞰ポイントへ行きました。見下ろすと赤丸の水沼只見線ビュースポットには多数の人々がスタンバイしています。個人的には水沼橋から撮った方が良いように思うも橋上に人の姿はありませんでした。


秋ヲ見下ロシテ」~ F10・SS1/250・ISO500 ~


車両は08:52頃通過の上り426D。秋になればスッキリとした空気感で見通しが良くなるのだが、今年は靄というか霞がかった景観時の撮影ばかりです。特にこの日は気温が上がり、これで陽が射せば乱反射してAFは効かずピントさえ合わなくなります。合っても遠景なのでピンボケしているような描写になります。


幸い撮影中太陽は雲に隠れていたがこれはこれでくすんだような色合いになってしまい、此処での撮影は薄曇りが最適です。昭和村周辺の紅葉はそれ也に奇麗であったが、三島町や金山町の紅葉は色付かぬまま落葉しているよう見えます。


426D撮影後、大沼郡三島町大字西方字居平の第一只見川橋梁で只見線満喫号を撮ります。到着すると太陽が顔を出し、先述したように霞は乱反射しコントラストや色彩は著しく劣化します。他への移動も考えたが移動できない理由があり此処で撮ることにしました。移動できない理由については後程‥。


幽かなる...」~ F10・SS1/400・ISO200 ~


車両は11:05頃通過の下り9425D。修正とレタッチには時間を要しました。その割に大したことのない内容となっているものの何か捨て難いものを感じます。併し返す返す紅葉の色合いが良くないです。乱反射しているので尚のことだが、立冬の頃に赤々と染まる山肌を今年は見れないかも知れません。


以上で午前の部は終わりになります。さて他への移動できなかった理由だが、連休初日のこの日はかなりの混雑具合となり、それはコロナ過以前でも見たことが無いような状況でした。大志のビュースポットやスノーシェッド内の第三只見川橋梁などなど、何度かその前を行き来したが列車通過の有無に関わらず大賑わいです。またいつも行くおふくろ食堂では路上に人が溢れているような状態でした。


基本的にはあまり人が来ない場所で撮りたいのだが、「秋ヲ見下ロシテ」を撮った第四只見川橋梁の俯瞰ポイントでは東京からの二人組がやって来ました。初めて此処に来たとのことだが、どうやら車を降りて山中に向かって歩く私の姿を見て追ってきた模様です。彼等は熊鈴などを携帯しておらず何かしら人工的な音が聞こえれば人だと分かるが、待機中に見通しが効かない杉林の奥の方からガサゴソと音がすると身構えてしまいます。


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