驟雪の奥会津・・・午後の部

07日(日)、午後の部です。会津川口駅で折り返す首都圏色の上り428Dを大沼郡三島町大字西方字居平で撮ることにしました。第一只見川橋梁を西側から見下ろすいつのもポイントだが、年末は膝まで埋もれ積雪の中を歩いたものの降雪で見通しが効かず撮影不可でした。

車両は13:04頃通過。積雪は普通通りに歩ける程度となっており、同様に背景の山々にも雪化粧はありません。それでも風雪が周囲を覆い幻想的な景観となるが、通過時には治まり至って殺風景な眺めはブログへupする内容とはなりませんでした。

さて午前の部で記した会津大塩駅での426D。会津若松駅で折り返し午後一の下り便として戻ってきます。今度は連結された東北色の車両が先頭になり、撮影ポイントを求め再び只見方面に向かいます。画像は年末の撮影の際は雪で通れなかった第七只見川橋梁周辺の山中踏切です。通行止めとはなっているが、柵などは設けられておらず車の通行が可能でした。

そしていつもは第七只見川橋梁の撮影ポイントである大沼郡金山町大字横田字上山根にて、凡その構図の検討を付けました。矢印部は今程の山中踏切です。尚、此処から四季彩橋へは倒木が道を塞ぎ通行できない状態でした。

凡その検討と記したが、東北色の車両の通過前に叶津川橋梁へ向かいます。この時期、北側から川沿いへの小道が車で入れると思っていませんでした。併しながら撮影場所は前々より決めていた画像の南会津郡只見町大字叶津字下稲田にします。


けふも小雪の降りしきる」~ F10・SS1/160・ISO320 ~


車両は14:42頃痛通過の上り430D。通過時刻を10分ほど勘違いしており動画が撮れませんでした。という前にこの橋梁は速度が30km以下で走行音などの気配が分からず、且つ汽笛もなく気付けば車両が目の前に現れ写真撮影さえ怪しかったです。


そんな訳で構図がイマイチ絞り切れておらず、空の面積が多かったように思う。咄嗟にシャッターを切ったのでファインダー内に飛び交う鳥の姿は眼中にありませんでした。いつもなら消去するところだが、特に意味はないものの今回はそのままとした。


所でこの一帯は人が住んでいると思っていたけれど、車庫や玄関が戸板で閉められその隙間から猫が出入りしていた。もしかすると住民は別な所で春を待っているのかも知れません。


山中踏切周辺に戻ります。私の到着の方が早く、叶津川橋梁で撮った430Dが第七只見川橋梁を通過して行きました。この頃になると日中は降ったり止んだりの雪がだいぶ強くなり、時折り見通しが効かなくなるような降り方となってきました。


もしこんな所で体調が悪くなれば、この雪で踏切は往来不可、方や反対側は倒木でこれも往来不可。そうなれば春まで雪の下に埋もれるようになるのか‥などと430D通過からの小一時間あまり、意味不明なことを考えながら雪の中で列車の通過を待つ。


驟 雪 ①」~ F8・SS1/320・ISO1000 ~


車両は15:54頃通過の下り427D。遠くから雪の中を弧を描いて近付く姿をファインダー越しに見ていると、雪を散らしながらやって来る列車の姿が頼もしく、久しぶりに写真を撮る高揚感を覚えた。この場所を選んだ理由は列車の近くで撮りたかったからだが、そうなるとSSが要になる。冬の夕刻近く、加えて大粒の雪も降り絞りやISOで明暗調整した。でも後々考えてみればこの雪なので絞っても効果はなく、記載データ以上にISO感度を上げても然程ノイズが気にならなかったのかも知れない。


さて撮影を終え帰路に付く。雪は尚のこと強くなり、積雪が無かった金山町や三島町の山々も家々の屋根も真っ白になっていた。もしかすると翌朝の雪景色は一段と素晴らしいものになっているのか、でも只見線の運行に支障があるのかなどなどを考えながら奥会津を後にした。


驟 雪 ②」~ F8・SS1/320・ISO1000 ~


追記画像です。此方に向かって来る車両を撮った画像を16:9でトリミングしてみました。その序でという訳ではないが、これらは冬になって線路沿いの草々が枯れて撮れる構図だと思います。特に夏から秋は線路どころか車体の下半分まで覆うように蔓延る草に、このような構成は思い付きませんでした。


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