12/02撮影記スピンオフ

撮影記「逆光を制する者は...」のスピンオフ記事です。海での撮影は凡そ相馬市の松川浦から始まり国道六号線を南下しいわき市へ向かいます。その途中ではロケハンを兼ね色々な所を周ってみるのだが、当日は一ヶ所行ってみたい場所がありました。

まずは双葉郡浪江町大字請戸字中島の請戸漁港に行ってみました。画像は漁港から見る福島第一原子力発電所です。漁港の北側になる県道391号線などを使って来たのだが、この辺りはまだ各所で工事が行われていました。

画像のように震災から数年後の漁港周辺は荒んだ光景が広がっていました。現在は整備され新たに水産会社が建設されてはいるが一般住宅は建っていません。

来たかったのは双葉郡富岡町の小良ケ浜です。ずっと小良ケ浜漁港がどうなったかを見たかったのだが、先日県道251及び391号線が通行可能となったとニュースで聞き行ってみました。県道251号線は富岡側からは通行できるが、大熊側から入れず通り抜けも出来ない。


小良ケ浜漁港」は昔々何度か訪れたことがあります。まるで時代劇を見ているかのようなその光景は今も頭から離れず、撮ろう撮ろうと思っている矢先に震災が起きてしまった。

結果は通行出来るのは県道沿いの集落と墓地のみで海岸には行けません。画像は海の見える丘にある墓地です。崩れた墓石がある傍ら、既に移動されたのか空きが目立ちます。

最後はオカルトチックな話しになるがいわき市平沼ノ内字仕付田の県道15号線です。以前は薄磯海岸などで夜の撮影を多々行っていた。その際に此処を通るのだが妙に寂しいような気持になり頭が痛くなることがあった。それからはこの道を避け小名浜に出るにも遠回りになるが弁天沼方面を迂回していた。

そしてちょっと前にYouTube見ていたら↓のような動画を拝見し妙に納得しました。この中田横穴古墳の存在に気付かなかったのだが、何となく合点が行ったような気分です。上の画像は動画で語られる慰霊塔だが、道路を挟んだ向かい側にあります。先入観かも知れないが理解して訪れ、そして写真を撮っているとちょっと頭が痛くなり離れました。

相双地区の海岸沿いは未だに通行できない箇所があり、景観がどうなってるか見たい気持ちが強い。以前に比べれば立ち入りできる場所が増えたけど、多くはコンクリートで出来た海岸が広がる。上画像は双葉郡広野町大字下浅見川、姥嶽蛇王神社から見る広野火力発電所。