あゝ春だ・・・午前の部

09日(金)、おそらく一年以上ぶりになるか平日の朝から撮影に出ました。折角の平日なので只見線の駅々で通学の様子を撮る予定も立てたが、結果的に只見町へ向かうことにしました。今回の撮影記は午前と午後の部に分けてupします。


今週初めに雪は降ったものの、ライブカメラなどを見ると当然ながら樹木への積雪は既に無く、そうとなれば山々に囲まれた各只見川橋梁での撮影は面白くないと判断。それらを廃した構成を考慮した結果が朝から只見町へ向かった理由です。

まずは南会津郡只見町大字叶津字下原の叶津川橋梁へ向かいます。この日の奥会津は一日曇りとの天気予報であったが、その通りに雲が広がりながらも空は朝陽に染まる。となれば東側にカメラを向けようと矢印の民家脇に三脚をセットした。


空もしづかに流るころ」~ F10・SS1/250・ISO320 ~


車両は07:16頃通過の上り426D。何度か書いているが速度30km限定となるこの橋梁、走行音が静か、且つ橋梁近くの西側に立つと上り列車は家屋があって見通しが効かず、気付くと目の前に‥ということが度々あり、目と耳を凝らして通過を待つ。


先述した朝陽に染まる空を奥会津で見たのは何時以来だろう。冬季は雪が降るタイミングを選んでいたので尚更だが、寒い中にも次なる季節の息吹を感じた。


次便まで時間があり週末に開催される「只見ふるさとの雪まつり」の会場へ行ってみました。上画像奥にはメインの雪像があるが、矢張り雪不足で大きさが例年の半分のように見えた。露天テントの準備も終わり、この日は前夜祭とのことだが重機が稼働中でした。

雪まつり会場から南会津郡只見町大字蒲生字久保の蒲生川橋梁へ向かいます。先月は矢印の真奈川踏切周辺から撮ったので、今回は国道252号線沿いの家屋脇にしました。撮影準備をしていると白い生物が雪上で動いています。ウサギかなと思ったが川を泳ぎ対岸に渡りました。それから姿は見えなくなったがウサギって泳ぐのかな‥。


Monochromeの乾いた汽笛響く朝 op.2」~ F10・SS1/400・ISO200 ~


車両は08:59頃通過の下り423D。会津若松駅発下りの始発便であるこの423D、そして会津川口駅発上り二便目の424Dは単車両となる。以前から撮っていた私にはなかなか馴染めない単車両だったが、場所によっては次第に味のある景観に思えてきた。例えば橋桁が短いこの蒲生橋梁には一両の方が適しているように見える。


構図・フレーミングは悩みました。S字状の蒲生川の流れを活かしたいところだが、そうすると橋梁は小さくなりバランス的に背景の空の面積も増える。従って川の下部と山の上部をカットし橋梁に寄ったフレーミングとしてみた。背景の樹木に雪はないものの、手前側の積雪により幾らかでもそれらをカバーできたかと思う。


撮影前に少々時間があり観光案内所の駐車場で待機していた。すると平日なので送迎を終えたスクールバスが戻ってきた。バスから降りた運転士が私の方を見て写真を撮るポーズをするので、それに頷いて私も車を降りた。お決まりの何処から来たのかと聞かれ、暫し色々な話しをしました。地元の方々にはもう一つ「いい写真撮ってがせ‥」と、お決まりのフレーズがあり、これを聞く度にいつも良い写真を撮ろうと鼓舞するも腕が追い付かないのです。


さて只見側では426Dと423Dを撮ると午前中の便は終わりです。従って午前の部は以上になり、金山町に戻り昼食を摂ります。因みに叶津川橋梁で撮った426Dの二両目は首都圏色でした。この車両は会津若松駅で折り返し午後一の下り便になります。その際は首都圏色が先頭車両になるのでその撮影場所を考察します。


@タイトルをクリックするとフォト蔵の大きな画像(別窓)が開きます。