石川郡玉川村 乙字ヶ滝+etc

20日土曜、石川郡玉川村の乙字ヶ滝から東茨城郡茨城町の涸沼と、今年になって一日中の撮影は始めとなった。

・・・乙字ケ滝(おつじがたき)は、福島県須賀川市と石川郡玉川村の間を流れる阿武隈川にかかる滝。日本の滝百選の一つにも選ばれている。


名前の由来は水が乙字の形をして流れ落ちることに因んでいる。また、乙字ケ滝周辺では阿武隈川が「Z」もしくは「乙」の字に大きく屈曲して流れている。滝幅の広さから「小ナイアガラ」とも呼ばれている。


落差6m、幅100m。滝の近くには、松尾芭蕉がこの滝を訪れたときに詠んだと言われる「五月雨の滝降りうづむ水かさ哉」の句碑がある。滝不動尊や聖徳太子石像などがあり、公園として整備されている。


江戸時代には、白河藩により、滝の下で村民が鱒や鮭、鮎などを捕ってよいとされたが、初漁の魚は殿様に献上することになっており、初漁近くなると藩士が近くに詰めた。その滞在費を持つ代わり、他の賦役は免除されていた・・・


以上はWikipediaよりの引用。日本の滝百選とは云うけれど、生活排水が流れ込み夏は濁流と化し異臭を感じることもある。従って撮影は毎年冬季と決めている。

滝不動尊、芭蕉と河合曾良の像。例年だと積雪があるのだが今年は全く無し。寒い寒いと云われるわりに中通り地方は降雪がとても少なく、故に水量もやや少ないように見える。因みに乙字ヶ滝周辺は滝を境に北側が須賀川市前田川字深田、南側が石川郡玉川村大字竜崎字滝山になる。


「寒 瀑」~ F8・SS1/20・ISO160・C-PL+ND8 ~


いつもは滝不動尊の脇から撮るのだが、雑草や伸びた樹木の枝が邪魔になり、立ち位置を変え中望遠でフレーミングする。この時期は08:30頃になると川の奥側に陽が当たり水面が赤くなってくるが、これ以降になると太陽が高くなり撮影が出来なくなる。毎度のことだが水量がある滝は無闇にSSを落とさず、水流の表情を残す露出を選択している。


水流の躍動感や音のイメージを頭に置き、色かぶりとコントラストの調整を行う。中央の流れが濁っているが今回は補正することなくそのままとした。また先に述べたように写り込んでしまう雑草などは除去する。


乙字ヶ滝より東茨城郡茨城町大字上石崎の涸沼へ向う。目的は夕景だが天気予報によると夕方からは晴れるとのこと。その前に東茨城郡大洗町磯浜町の神磯鳥居に寄る。到着時は干潮で鳥居の俯瞰はあまり良い景観ではない。従って海岸に降り、鳥居の横側から引き波の様を撮ってみる。


Undertow」~ F8・SS5・ISO100・C-PL+ND100 ~


立ち位置を色々と変えてみる。upした画像のSSは5秒だが、5秒だと次の波が押し寄せてしまい、この日の波は3秒辺りが適していた。何れにせよ波のタイミングが一番の問題であり、20枚ほど撮った中から一枚を選んだ。


海面や空の色合いが芳しくなくモノクロを選択。加えて引き波のコントラストと明度、空と鳥居周辺の明暗などを調整。鳥居の上にはカモメが居たが、長露光撮影により姿がぶれており消去した。


予想以上に神磯鳥居での撮影時間が長引き、ギリギリのタイミングで涸沼に着く。この日は宇都宮から年配のカメラマンが三人きていた。天気予報通り晴れるには晴れたが、遠くの筑波山には雲が残るも沈む太陽は撮影できた。
晴れていれば上画像の赤丸部分に筑波山が見える。02/03が所謂ダイヤモンド筑波になるようだが、撮影日現在はかなり左側に陽が沈む。


夕暮なんぞを見てゐた」~ F8・SS1/125・ISO200・C-PL+HALF ND8 ~


涸沼での夕景撮影は何度目だろう、季節毎に異なる太陽の沈む場所を考慮し構図を決める。更には置きっ放しになったボートが風向きによって位置が異なり、とても悩ましいのである。太陽が沈む前はHALF NDを使用、暗めの露出で撮影する。


現像は全体的な色合いとボートの明度を+補正。「昨年の三月初旬」、筑波山のやや右側に沈む太陽を撮影したが、個人的にはその景観が好みかも知れない。


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