奥会津は豪雪也

25日(金)、午後一の只見線撮影に会津美里町へ行く。何処で撮るか悩んだが、到着がギリギリ、且つ積雪に阻まれどこぞの踏切周辺で撮るしかない。という訳で大沼郡会津美里町雀林字番常免の雀林踏切にする。車両は13:59頃通過の上り428D。

荒 涼」~ F10・SS1/500・ISO200 ~


踏切から離れ枯れ木越しに列車を置いてみた。線路沿いには各標識が立っており、列車に掛からないよう考慮している。本来なら列車をもっと左に置いたフレーミングとしたかったのだが、その周辺には標識が多くこのような構図となった。


雪原の中を走行するキハ。背景は降る雪に隠れ、風雪に耐える枯れ木と相まって雪国の長くて寒く寂しい季節が視覚的に飛び込んでくる。全体を明るめに修正し、雪に埋もれぬよう車両の彩度をやや+補正して存在感をupした。


会津美里町や三島町には来ていたが、気が付けば約一ヶ月ぶりになる金山町に足を延ばしてみた。上画像の第四只見線橋梁で撮影を考えていたが、赤線の線路脇には積雪があってこれでは列車が隠れてしまうと見送る。


下画像、大志集落で老人が除雪機で作業していたので話しを聞いてみれば、この辺りでこんなに降るのは滅多にないと言う。その矢先に除雪した雪が滑り落ち再び道が塞がれ、毎日毎日キリがないと天を仰ぐ。更に空き家となって火の気のない家々の屋根には潰されそうな程に雪が積もり、それが道路側に滑り落ちてくるため家屋の前を通り過ぎる際など注意が必要だ。


只見線は先週末から会津坂下駅~会津川口駅間の運転が見合わせになることが多く、先の第四橋梁では水沼橋の歩道は雪で埋まり、他の各撮影ポイントでは壁にようになっていて人が入るのを拒んでいるのか、この一週間は誰も近付かなかったような状態だ。

此方は大志集落を眺望する大沼郡金山町大字川口字中山のかねやまふれあい広場。集落の雪景色を撮るためか人は立っているようだが、 三脚下の赤丸部分は柵の上部となりこれだけの積雪になっている。此処での撮影、通常なら白矢印辺りに列車の先頭ないし後部を置きたいのだが、赤矢印辺りに列車を置かないと積雪により隠れてしまうだろう。

車両は下り427D、通常なら14:55頃の通過になるが約17分遅れる。一応撮るには撮ったがイマイチしっくり来ません。冬季はどうしてもトーンが落ち、特に杉木立の色合いが気になるというか美しくない。従って後にモノクロでupするかも知れない。

続いて河沼郡柳津町大字郷戸字居平丁の滝谷川橋梁へ向かう。所が此処でも橋梁を眺める県道沿いには背丈ほどの雪がありました。下画像、16:08頃通過の上り430D。立ち位置が限られ実験的構図です。山霧が左側から流れなかなかの眺めと思いきや、列車通過時にはほぼ消えてしまった。右側の枯れた茶色の杉、これを見れば否が応でも思い起こすのは花粉。既に飛散しているのだろうか、花粉症の方々には辛い季節が始まるようです。

最後は先週も撮った大沼郡会津美里町米田字鴨田乙の桧ノ目踏切へ向かう。その際は踏切脇の雪に登って撮ったが、奥会津と異なり先週以上に雪解けが進んでいます。


「夕 帳」~ F6.3・SS1/250・ISO800 ~


車両は17:22頃通過の下り431D。ミゾレ模様の日没は冷たくそして暗くなってきました。下り便なので会津若松市内から帰宅する高校生が多数乗車し、窓越しにも賑やかそうな車内でした。こうして見ると何ら変哲のない内容だが、私的には日常と変わりのない風景も好きだったりする。とはいえその時の自然の成り行きというのか、何らかの自然現象を大いに期待する。


さて来週には三月となる。併しその春はまだまだ遠い奥会津。昨年と同様に今年も鳥に食べられ桜は咲かないかも知れない。それでも春は春、暖かさの中に縮こまっていた背筋をグッと伸ばせるような季節が早く訪れて欲しいものだ。


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