いわき市平豊間 豊間港+etc

09/28(土)、先々週のリベンジで夜の海撮影に向う。途中からまた雨が降り出し次第に小雨、霧雨に変わるものの、湿度が高く直ぐにレンズが曇る状態だった。

まずはいわき市平豊間字塩場でいつものシリーズ撮影。往来する船舶を待っていると今まで見たことがない大型船がやってきた。おそらく沿岸に近いルートを航行しているとは思うが、タンカー類の三倍ほどあり照明が煌びやかに点いている。撮るには撮ったがこれだけ明るいと上画像のようにちょっと趣きがないようだ。


「わたしは夜に海をみる op.13」~ F10・SS402.8・ISO320 ~


暗くなってからの撮影なので構図は撮って確認を繰り返す。ピントは点滅する灯標に合わせることができた。肉眼での見通しは効くが、写真になると小雨の影響で鮮明感は薄れている。今回は灯標の光芒を意識しやや絞ってみたのだが、長露光撮影ではF8以下でISOを上げない方が画質的には良いだろう。


定点観測という訳ではないが、度々同じものを撮っていると満・干潮時の海面の違い、通過する船舶の光跡の色彩や形状などに一喜一憂する。そういった点から今回の光跡は地味であり、干潮により砂浜の一部が写り込むなど条件はイマイチとなり次回に期待する。


続いて近くのいわき市平豊間字船附、豊間港からの塩屋崎灯台。肉眼では停泊する漁船の存在に気付かず、上画像のように車のヘッドライトを使った撮影を試みるが、どうにも上手く行かず後のレタッチを想定した方法に切り替える。


「夜 陰」~ F4・SS15・ISO800 ~


塩屋崎灯台は21:00頃までライトアップなのか下方から照明が当てられ、照明の消灯前に撮影すると灯台自体が白トビしてしまう。従って夜の塩屋崎灯台撮影はそれらを念頭に置く。露光は漁船の存在、灯台の光芒、ノイズの有無などを考慮し試し撮りを行い決めた。


「わたしは夜に海をみる op.13」同様、現像は靄とノイズ、且つ全体の明暗や色合いをどう処理するかが難題となり、個人的に夜の海のイメージである濃青色を主に調整、いつもより時間を掛けてはみたもののどうもイマイチといった内容だ。


豊間港からいわき市小名浜のアクアマリンふくしま周辺に向う。不快指数は益々上昇、上画像のように工場から排出された煙が街中を覆い見通しが更に悪い。

此方はいわき市小名浜字渚。幾分見通しは良く撮影を始めるも何かが違う。そして気付いたのだが右端にあった大きな煙突が撤去されていた。日頃から撮りたいものは撮りたい内に、もしかして明日は景観が変わっているかもと頭に置いているが、またもや残念な結果となり昨年の三月に撮った画像をupする。


「咆 哮」~ F11・SS25・ISO400 ~


先述したように右の煙突が無くなった。振り返れば暫くこの煙突からの排煙を見ておらず、少しずつ使われることが減っていたのだろう。そして更に目を凝らせば左端の煙突も無くなっていることに気が付く。撮影時に見送った理由はこれといって何ら特徴がないということ。併しながら今となっては二度と見れない景観ということでupする。


さて度々オカルト的なことを書いていると云われそうだが、夜の海は色々とあり双眼鏡で船舶の光跡を確認していると強烈に肩が痛くなり気持ちが悪くなる。誰も居ない豊間港では人声が聞こえ周囲を見渡す。小名浜の街中に向う途中から次第に痛みなどは薄れてきたが、人気のない夜の海にはなるべく長居しない方が良いかも知れない。


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