いわき市岩間町にて工場夜景撮影

27日(土)、今月初めに行ったいわき市岩間町台方面へ行く。目的は勿来火力発電所の隣に新設された太平電業の工場夜景だが、暗くなるまで岩間町岩下の岩間海岸で撮影を行う。

因みに今月初めにupした「残 照」「山かげはいずれおぼろに春の宵」は上画像の赤丸部から撮っており、撮影記にも書いたが土砂崩れで現在は通り抜けが出来ない。

岩間海岸は復興工事はほぼ完了したのだろうか、県道239号線沿いはかさ上げされ堤防は岩間防災緑地公園として生まれ変わり、地元の方が散歩などで訪れていた。

3.11の年の秋、この岩間海岸を訪れた。海岸には食器や家具、そして人形やランドセルが散乱しており、夕方ということもあって無性に虚しさを覚えたことを思い出す。


消滅した色彩」、この画像は2013/12/31に撮ったものだが、海岸は片付いているものの
右側の町並みがそっくり消えてしまっている。

さて上画像は岩間防災緑地公園から撮った夜景となるが、面白みがないので岩間町塚原、県道239号線から目前にそびえる工場を撮ることにする。


夜がそろりと降りてくる ①」~ F10・SS1・ISO200 ~


夜がそろりと降りてくる ②」~ F10・SS10・ISO100 ~


新しいプラントなので綺麗です。特にオレンジ色の手すりが尚のこと美しい。①は黄昏時、②は隣接する勿来火力発電所の煙突と行き交う車の光跡も撮り込むも、通行量が少なく思い描く光跡が撮れるまで相当な時間を要す。


月夜に於いて ①」~ F10・SS1/13・ISO200・2 Composite Photo ~


月夜に於いて ②」~ F10・SS2・ISO200・2 Composite Photo ~


ふと東の空を見ると良い感じで月が昇っており、早速画作りに活用する。カメラ内RAW合成を試みるが、上手く行かず帰宅後「SiriusComp」を使うことにした。


今回の工場夜景は「月夜に於いて ①」を除き広角レンズを使った近接建物撮影となり、アオリ補正をやや強めに行っている。


・・・2022/02/21 追記・・・

岩間海岸には流木が幾つかあり、その中から波打ち際にある木を選び長露光撮影を行う。毎度のことだが波が寄せるタイミングを待っての撮影となり、途中で画角内を人が歩いて行った。長露光なので人影は写らないものの右側には足跡だけが残り、却ってそれが面白い画像となったかも知れない。


以上は撮影時に画像をupした際の文面だが、後にイマイチ感が募り削除する。それから一年が過ぎ新たに見直せば、何に惹かれ撮影したのか、何が足りなかったのか色々と気付く。

その一つが古代のイメージで撮っていながら色彩が伴わない。更に空の在り方が全体を散漫な印象にしているように思え、前者はモノクロ、後者は月の画像を合成することで解決してみる。月は例えば○○の月や月食などを撮っている。併しそれらを単体でupしても何ら面白くないので、合成用などの素材としてストックしてある。


The Dark Side Of The Moon」~ F8・SS10・ISO125・C-PL+ND400・2 Composite Photo ~


月を何処に置くか迷い数パターン試す。結果としてその月と流木、そして足跡の全てが右側に集中しました。おそらく違和感を覚える方も居られるかもだが、私的にこれはこれで不協和音として成り立っているような、そんな感じがします。


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