桐の花と只見線、だが併し‥

06日(日)、桐の花と只見線を目的に奥会津へ向かう。撮影箇所は以下の通り。


1.大沼郡金山町大字大栗山字上下原 下大牧集落俯瞰
2.大沼郡金山町大字大志字居平
3.大沼郡金山町大字中川字下田面 板落踏切
4.大沼郡金山町大字中川字中町 中川構内踏切


1.まずは先週雨に邪魔された下大牧集落。矢印部分を望遠で撮るつもりなのだが、雨は降らないものの朝もやで描写がはっきりせず、アングルを変えて撮った画像をupする。それにしても只見川の水位、一週間前と比較してもだいぶ下がってきました。


汽笛渡りて一番列車」~ F9・SS1/160・ISO640 ~


車両は05:45頃通過の上り422D。日曜の朝、汽笛が遠くから聞こえ、やがて集落に通過音が響く。それは毎朝の決まった目覚ましのように田舎の朝が始まる。畑は集落の老人たちにより作付けされ綺麗に整っている。おそらく子供や孫が里帰りの際、手一杯に野菜を持たせるのだろう‥などと勝手に物語を創作してみたりする。


撮影後、先週ロケハンした場所を再訪する。その先々では既に地面に落ちた花も多く花数が少ない。更にそもそも咲いていない木々もあるように見える。今春の奥会津、桜は鳥害で散々なことになってしまったが、夏の里山に咲き誇るイメージがあった桐も映えることなく終わるのだろうか。

2.そうした状況ながら、次便は只見線の東側になる大沼郡金山町大字大志字居平で撮る。立ち位置は07:09頃通過の上り424Dを赤矢印、そして08:02頃通過の下り423Dは黄矢印の墓所。この時間になると農家がの方々が田んぼや畑の様子を見に来る。道が狭いので車を停める際は注意が必要、且つ私有地であればその旨お伺いしましょう。奥会津の人々は優しいのでお願いすればほぼ大丈夫です。

赤矢印部。先週訪れた際、来週は見頃かと推測したが、先に述べたように多くの花が散って閑散としており、それでも何とか画作りを行ってみる。

黄矢印部。家屋の上の桐に至っては花は咲いたのだろうか、その気配は全く見て取られない。一昨年だったか大志及び中川付近の線路沿いは崩落防止なのか、画像のように緑色のシートで覆われそのシートと墓石を廃しフレーミングする。


風...軽やか也 ①」~ F10・SS1/400・ISO500 ~


風...軽やか也 ②」~ F8・SS1/320・ISO250 ~


①は画像の左右にある電柱、及びそれを繋ぎ桐に掛かる電線を補正にて消去した。②は先述したように花はないものの、写真的に面白いのでupする。


さて会津地方では女の子が生まれると桐を植える風習がある。それはその子が嫁入りの際の箪笥の材料として栽培される訳だが、所謂会津桐とは三島町の半径10kmほどの只見川沿いに育った桐を指すようだ。


昔々若連会に所属していた頃、秋祭り中の一日は紋付袴で下駄を履く。併し既製品の下駄は昔ながらの寸法で小さく、立ちっ放しなので踵が痛くなる。そこで三島町の知り合いに桐下駄を特注で作ってもらったところ、軽くて大きくて吸湿性も良くとても快適‥と、余談は終わり撮影記の戻る。

3.此方は大沼郡金山町大字中川字下田面の板落踏切から会津中川駅を望む。

4.最後は先週も撮った大沼郡金山町大字中川字中町の中川構内踏切。各所の中では此処の桐が一番だった。


会津路の車窓に近し桐の花 ①」~ F10・SS1/250・ISO400 ~


会津路の車窓に近し桐の花 ②」~ F8・SS1/500・ISO320 ~


①は会津中川駅08:46発の上り426D。桐の花数が少ないのでどう画作りするか思案した結果、列車も桐も大きく捉えることにした。これで花がもっと咲いていたら綺麗だったろうと推測する。②は先週時間が迫り急々に縦構図で撮ったが、今回は立ち位置などをゆっくりと吟味する。とはいえ周囲には線路の設備などなど余計なものが多数存在し、画角はこれが精一杯。因みにコンデジの電池切れにより↓動画に②の映像はありません。


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