桐の花咲く奥会津

30日(日)、先週に続き川霧は如何なものかと奥会津に向かう。とはいえこの数日雨は降らず湿度は低い。従ってあまり期待はしていないのだが、桐の花の開花確認を兼ねる。

金山町の大志集落や第四只見川橋梁まで見て回ると矢張り川霧は立っておらず、始発便は大沼郡金山町大字大栗山字上下原の下大牧集落俯瞰ポイントとするが、今回は集落を省き矢印部をフレーミングする。車両は05:45頃通過の上り422D。


「私雨の景」~ F8・SS1/160・ISO800 ~


山深い奥会津の朝、静けさの中にレールの軋む音が響く。などとイメージを膨らませていたが次第に雨が降り出し視界が悪化、撮った画像もボツに準ずる内容であったが、コントラストを調整しそれに伴い発生するノイズを除去。更にモノクロ化して暫定的にupする。


続いて大沼郡金山町大字川口字堰口の尻吹峠へ向かう。此処から毎度の大志集落を撮るのだが、到着時良好であった景観は先程の雨で発生した山霧が徐々に流れ来て、上り二便目となる07:07頃通過424Dはホワイトアウトとなりました。


この雲の彼方に... ①」~ F10・SS1/125・ISO320・C-PL ~


「この雲の彼方に... ②」~ F10・SS1/250・ISO640・C-PL ~


という訳で次便までは時間があり、それ迄に霧は流れるだろうと風景を撮りながら待つことにする。C-PLを着用し家々の屋根と川面の照り返しをコントロールする。集落左上部の流れが荒れ水紋発生。景観的に宜しくないものの上空の雲が上手く川面をカバーする。


②は今まで撮ったことがなかった背景の山々。①では上部になる金山町民体育館が下の方に薄っすらと見える。今では有名な奥会津の撮影ポイント、此処に来るたび爽やかな風と相俟って鳥になったような気分になります。


「風の丘 ①」~ F10・SS1/125・ISO400・C-PL ~


風の丘 ②」~ F8・SS1/320・ISO200 ~


そして08:05頃通過の下り423Dがやってきます。②は①の撮影後、手持ちの別カメラで撮っている。因みに②は古いカメラだが、ガッチリとした力強い描写が良いなと改めて気付く。現在の只見線撮影、このご時世、更に早朝となるといつも一人のことが多いが、列車が来る頃には私を含め四名となりました。


大志集落周辺でも凡そ田植えが終わったようだ。併し此処からは陽射しの加減によって水田の反射が見えなくなってしまう。おそらく川面や屋根などの照り返しのみに留意したC-PLのコントロール次第かも知れず、次回はその辺りを熟視して撮りたい。


尻吹峠から只見線沿線に向かう際、大沼郡金山町大字太郎布字下原の太郎布高原、アザキ大根自生地を通る。今月初めは要約咲き始めの状態であったが、綺麗に咲いておりました。


空はけふ退紅色らし」~ F10・SS10・ISO100・C-PL+ND400 ~


上空の重々しい雲の流れを見ながら、風もなくこれは長露光だな‥と、撮影準備を始める。長露光により雲の一部が赤味を帯び、現像の際にその赤味を助長する。所で主題でもあるアザキ大根の花だが、肉眼で見たような色合いになかなかならず毎度苦労します。因みに退紅とはあらぞめと読みます。字数を考慮し三文字以上となる色名から選びました。


さて今日の目的の一つである桐の花。画像の大沼郡金山町大字大志字居平で撮りたいのだが、此処はまだ咲き始めといったところか。

此方の上画像は大沼郡金山町大字中川字中町の中川構内踏切、下画像は大字中川字坂下、会津中川駅からの中川構内踏切。こうして見ると会津中川駅周辺ではそこそこ咲いていた。

会津中川駅08:46発上り426D。

会津中川駅09:35発下り425D。


ということで中川構内踏切周辺にて二便撮ってみたものの、陽射しや位置関係などなどどうもイマイチ。来週にはまた来たいが、果たしてその頃はどうなっているだろうか‥。


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