立秋の奥会津、川霧は終わりに近いのか

08日(日)、いきなり日が短くなったと感じる。いつも04:10頃に通過する柳津町の瑞光寺橋。この橋を通過する際、只見川の川霧の様子を窺うのだが、先週と異なりは遠くは暗くて見えなくなっていた。そんな折り昨日は立秋、涼しくなるまでもう一頑張り‥と、自分に言い聞かせてみる。


今季もう一度だけ立ち上る川霧を見たいと通い続ける奥会津だが、大当たりだった昨年とは違い今年はもう望み薄なのだろか‥。

川霧の様子を見ながら取り合えず大沼郡金山町大字大志字掛橋の大志集落まで来てみる。途中の霧幻峡から下大牧集落周辺には立っているもののこの辺りは極僅か。それでも始発便まで時間があるので撮っていると‥。


「立秋の朝」~ F8・SS1/6・ISO200 ~


唐突に北北東の空が赤々と燃え出した。時刻は04:40頃、中望遠を標準レンズに付け替え急々に撮る。場所を移動しようとも考えたが、その様はほんの数分で終わり、小雨降る曇り空へと変貌した。従ってHALF NDを装着する間も無く、空に露出を合わせ現像時に下側の明度を補正する手段を取る。


国道252号線、水沼橋周辺は適度に霧が流れ、ダメもとで大沼郡金山町大字水沼字沢東の第四只見川橋梁俯瞰ポイントへ行ってみる。此処での撮影は六月以来となり、先述した立ち上る川霧をもう一度撮りたいポイントのひとつだ。到着時は御覧のような景観。若輩ながら経験上この山霧は次第に流れるだろうと推測する。


「涼風至」~ F8・SS1/125・ISO640 ~


確かに流れました‥が、流れ過ぎて消えてしまいました(笑)。それでもホワイトアウトになるよりはマシであり、今まで何度も書いているが各橋梁の俯瞰ポイント、川霧の季節は絶景となるか撮れずに終わるかリスクが非常に高いです。時間が早いので心地良く涼しい風が吹き、05:42頃通過の上り422Dが僅かに残る川霧の静流を渡って行きました。


続いて大沼郡三島町大字早戸字居平の早戸本村俯瞰ポイントへ向かう。上画像の白丸部は霧幻峡舟着き場。下画像の上白丸部は細越橋梁、下白丸部は早戸側の舟着き場。途中でその早戸側の舟着き場へ寄ってみたが、今朝の渡しは運行していない模様。見下ろせば只見川にはまだ川霧が残り、此方で始発便を撮れば良かったかも知れない。


川霧や消え行く果ての残暑なり」~ F10・SS1/160・ISO250 ~


車両は07:23頃通過の上り424D。毎度悩むのが川面と背景の山々による構成とバランス。因みに↓動画、07:50頃通過の下り423Dも撮ったが、構図が面白くなく今回はボツ。


ラストは河沼郡柳津町大字飯谷字新町甲、先週涼しくなってからと書いたが、09:32頃通過の上り426Dを撮影。この一帯は只見川の西北西となり、棚田の上段から白丸部を撮る。その白丸部は先週撮影した「丘陵ヲ行ク」と同じながら、立ち位置で景観は大きく異なる。


山間ノ小駅ヲ発ス」~ F10・SS1/160・ISO200 ~


悩んだのが下部の赤い屋根を入れるか否か。緑一色の中、ちょっとだけ撮り込んでみた。更に上部の空、特徴のある夏雲が浮かんでいれば撮り込むものの、今回はこのような塩梅としてみたが、その両者をフレーミングすれば当然列車は小さくなってしまう。森林と山々に囲まれたこの景色、紅葉の頃はどんな風になるかまた来てみたい。


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