週末寒波の第一只見川橋梁、滝谷川橋梁

19日(日)、週末の寒波により日本海側は暴風雪との予報に、18日の土曜日現在、積雪は会津若松市より福島市の方が多かったようだ。そんな中03:30起きで奥会津へ向かう。奥会津といっても今回は第一只見川橋梁西側俯瞰、滝谷川橋梁の二ヶ所と決めていた。


道中、猪苗代町や会津若松市内は確かに積雪が少ない。併し会津坂下町から視界を遮るような降雪に、もしかして撮影は無理かと思いきや柳津町を過ぎた途端に止む。撮影場所まで車で行けるか、確認のため二地点を周れば思ったより少ない積雪ながら、暗い内から数台の除雪車が各所で作業しており、早くからお疲れ様ですと本当にそう思う。

大沼郡三島町大字西方字居平からの第一只見川橋梁。明るくなる頃には町道の除雪が終わり、空き地に車を止め僅かだが雪の中を歩く。積雪は深い箇所で30cm程か。杉の木に積もる状況はイマイチながら、これ以上になるとアクセス出来なくなるかも知れない。07:00台の上下便を撮る中で二便目は下画像、川面の写り込みに惹かれ実験的なフレーミングを試みる。


冴ゆる ①」~ F8・SS1/160・ISO400 ~


冴ゆる ②」~ F10・SS1/200・ISO400 ~


① 車両は07:23頃通過の下り423D。此処での撮影、いつもは川霧などで橋梁の写り込みを意識しないのだが、それを撮り込むとどうしても画角が広くなる。結果、捉えどころのない雪景色と相俟って散漫な印象になってしまったか。その印象を払拭するべくコントラストを+補正するも逆効果となり、こういった場合は逆に-補正の方が良いのかも知れない。


② 車両は07:41頃通過の上り424D。先述したように実験的フレーミングです。それはまず一番に画像中央の電線の存在、そして遠景での写り込みはどんな塩梅になるかだが、残念ながら424D通過時の写り込みはだいぶ弱くなってしまった。最適なのは望遠レンズで橋梁付近に寄るのが一番。併し今回は雪の中を歩くため車内から持参したレンズは中望遠のみであった。


続いて二ヶ所目、河沼郡柳津町大字郷戸字居平丁の滝谷川橋梁プチ俯瞰ポイントへ向かう。暗い内の状況確認で滝谷集落から歩くこととしていた。下画像、この家屋は人が住んでいないのだろうか、時刻は09:00を過ぎても生活音が全く聞こえてこない。いやこの家だけではなく集落全体が静まり、時折り県道32号線を走行する車の音が聞こえるだけだった。


消滅した色彩」~ F10・SS1/320・ISO250 ~


車両は08:57頃通過の下り425D。今年の紅葉撮影はずっと陽光に悩まされたが、今回は薄曇りのフラットな光具合にモノクロームと化した景観が映える。「冴ゆる ①」とは異なりコントラストをやや+補正、雪の色合いはノータッチ。車両は彩度や明度の調整を行う。


静寂ヲ尽ク」~ F10・SS1/320・ISO200 ~


車両は09:24頃通過の上り426D。現像・補正に関しては「消滅した色彩」とほぼ同じ。そしてこれも「消滅した色彩」と同じだが、橋梁の通過音が静まる峡谷に響き、寒さも忘れファインダーを覗き込む。一瞬のことだがその充実感が全てなのかも知れない‥などとカッコ良いことを書いてみたりする。


さて今回は動画が撮れませんでした。いつもコンデジで撮っているのだが、寒いと直ぐに電源OFFとなってしまう。実のところデジイチの電池も消耗が早かった。それにしても何です、積雪があると列車を追っ掛けての即移動が出来なくなる。従って今回は二ヶ所と決めた次第だが、私は無理に雪山へ入ることはないので、これからは積雪量次第で道路沿いの各橋梁や駅周辺の撮影が多くなるだろう。


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