須賀川市八幡町 ”かまや食堂”

創業150年余りの老舗”かまや食堂” 。元々は蕎麦屋であったが三代目の頃からラーメンを始めたという異色の店で、私は知らなかったのだがラーメン好きには知名度が高いとのこと。

場所は須賀川警察署の交差点向かいになります。駐車場は店の裏にあるが共同なのでやや狭く、他店用スペースもあるので駐車の際は指定された場所を守りましょう。

メニューは中華そば一本、食券方式だが迷うことはない。他にはつけめんと元蕎麦屋ということもあって蕎麦類も用意されている。ただ開店が09:30ということもあってか、一般的にはチャーシューメンだと思われる脇バラ肉中華そばなどが売り切れとなっていた。

店内はやや薄暗いです。席数は二人席テーブル×二卓、カウンター×17席。入って直ぐ右側席には仕切りがあるなどちょっと変わったレイアウトです。

大盛中華そば @850円


特大にしようかとも思ったが取り敢えず大盛にしました。着丼したビジュアルはザ・ラーメンそのもの。そしてまずはスープを口に運んだ瞬間、「おぉ熱い!」というのが第一印象。レンゲまで熱々になっており、ラーメンは熱さも美味さの内だと改めて思う。


スープは濃厚な鰹節の出汁がガツンと口内に広がる。その後には鰹節にプラスして使われる豚ガラや鶏ガラなどの作用か、ふわっとした甘みも漂う。実は魚介系のスープは余り好まないのだが、色濃く深い味わいの醤油が高次元で調和され、濃厚ながらあっさりした風味がクセになりそうだ。おそらく元々が蕎麦屋ということもあり、長い歴史の中で厳選された逸材を使っているのかも知れない。

中太のやや縮れ麺。コシがあって噛み応えは十分。個人的にはやや硬めの食感ながら濃厚で香り高いスープにマッチし美味いです。因みに大盛りではあるが個人的には少ないように思う。チャーシューは見た目と異なりトロトロとほぐれるタイプ。味は十分沁みており美味です。先述した脇バラ肉中華そばを是非食べてみたいです。


最後に同じことを繰り返すが、魚介系を好まない私でも気付けばスープをほぼ飲んでおりました。それだけ美味かったということになり、個性溢れるラーメンに出会えました。


須賀川市八幡町16-16 金曜定休