息を急くかの如く咲く桜

11(月)、足踏みをしていた福島の桜、急激に暑くなり各地で一斉に咲き出した。例えば私の住む周囲で咲き始めると、その一週間から10日後に開花する三春もほぼ同時といった塩梅だ。今年の福島は開花が遅いと云われていたが、自然はその帳尻を合わせるかように時が進むのだな‥と、思ったりする。言い換えれば温暖化や自然破壊などなど、ちっぽけな人間の存在などは何れ自然界の帳尻合わせで消えてしまうのかも知れない。

さて平日ではあるが頃合いを見つけ近場の桜を様子見で周ってみた。まずは郡山市西田町の天神夫婦桜へ向かえばほぼ満開といった状況だった。この桜、今まで何度か撮ってはみたがなかなか思うように行きません。

続いては三春の滝桜、此方は六分咲きといったところか。併しこの暑さで翌日には満開となったようです。人出はそれ也に見受けられるも果たして週末まで持つか否か、実際私の近所では既に散り始めている。実はこの超有名な桜、何故か一度も撮ったことがありません。

此方は同じく三春町の平堂壇の桜です。遠目には四分咲きといったところか。近くの七草木桜は満開であり夕刻に出直すことにする。正直な話し桜の撮影が苦手な私、日中の陽射しの中ではスキルが無くて全く撮れません。

最後はこの数年よく耳にする二本松市の二本松城(霞ヶ城)西側になるニ伊滝棚田。桜が咲く頃に行ってみようと思いつつ、近くなのに毎年忘れておりました。案内板には”西谷棚田 神津桜の入り口 (西田棚田集落)”と記されているが、グーグルマップで調べるとこの一帯はニ伊滝棚田、住所は二本松市郭内三丁目となり、西谷棚田はやや北側で二本松市二伊滝一丁目となる。従って当ブログではニ伊滝棚田とします。


菜の花薫る丘」~ F10・SS1/160・ISO200 ~


時期的に一番良い頃か、菜の花の香りが一面に漂っています。日中の陽射しが云々と書いたけど、つべこべ言わずこの澄み切った眺めは晴天に撮るべきだと思えた。この日も多くの方が散策していたけれど、奇をてらわぬ景観はとても良いです。願わくば棚田に水が入っていれば尚のこと良いのだが、それでなくとも整備や作業が大変な棚田に菜の花を植えたりと、景観美化に尽力する地元の方々には頭が下がります。


ニ伊滝棚田の撮影後一旦帰社、夕刻に先程の田村郡三春町大字七草木字殿作の七草木桜へ向かいます。私的に此処での撮影は太陽が落ち行く頃が好きで、雲があると思いもよらぬ景観になります。実際この日の午後は雲が流れ始め期待も高まります。


春陽落ツ ①」~ F10・SS1/1250・ISO200 ~


春陽落ツ ②」~ F14・SS1/125・ISO100・HALF ND8 ~


①のシルエット画、桜は逆行でありながもその色合いが残っています。Nikon機なのでアクティブD-ライティングをより強めに設定、太陽の白トビを抑えた露出で撮影しました。後のレタッチでは手前側の明度及び、全体の色合いを補正している。


①と②は撮影時刻が逆になります。②での太陽は桜の右上にあるが、ちょっとの間だけ雲で隠れました。その太陽の光芒目的で絞っていたことをうっかり忘れ撮影していました。太陽は隠れていてもそれ也に明るくHALF NDを使用する。日没後も撮りたかったのだが、①を撮って間も無くタイムアップとなり帰路に着く。


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