息を急くかの如く咲く桜 part.2

12日(水)、昨日に続き近くの桜を周ります。まずは出勤前に福島市松川町金沢字小手山浦の芳水の櫻へ向かう。この桜が水鏡となる池の南側に立つと、どうしても路駐の車が構図内に入り邪魔です。従って暗い内から現場に行き、車が停まっていない時を狙います。

因みに上画像の白丸部分に車が並びます。私が着いた頃には既に駐車場に数台が停まり、下画像の池の西側には数名がスタンバっておりました。皆さん此処での暗黙了解のマナーを知っており、路駐の不束者は見当たりません。

南側の立ち位置だが年々水辺の雑木が伸び、以前の構図で撮ることが難しくなってきました。土地の所有者にお伺いし、可能であれば切ってしまおうかとも考えた。


春写す池のほとりは莫大小」~ F8・SS1/60・ISO100・C-PL ~


日の出の時刻となってもなかなか光が射しません。背景の家々には日が当たるものの、桜に光が届いたのは約一時間後だった。南西側の林を通過する斜光線をイメージするもその形状にはなりませんでした。太陽が昇るとボチボチと車がやって来て先程の白丸部に車を停めます。致し方なく大声で車を移動するように呼び掛け数枚撮りましたが、次から次へと停まるのでキリがない。そもそもそこは路駐となるのに私も気を付けねばと思う次第。


陽射しは思う状態ではなかったけど、風がなく写り込みは終始鏡のように美しかった。構図としてはもうちょい左に向けたいところだが、そうなるとビニールハウスが入り込んでしまい、先程の水辺の雑木を切りたい気持ちが膨らみます。


午後は田村郡三春町字御免町の福聚寺へ行きました。因みに福聚寺の桜を見下ろすこの住所は三春町字桜谷になります。白丸部の桜には輝度差が生じ、これはちょっと撮影にならないなと一旦帰社、用事を済ました後に出直します。


幽 邃」~ F10・SS1/40・ISO200・C-PL ~


17:00ちょっと前に戻って来ました。毎春ほぼ同じ構図で撮っている画像です。時折り同じものばかり撮って飽きないのか、進歩がないとか云われるけど、写真って定点観測的な意味合いもあると思うし、定点観測しているからこそ何時頃の陽射しは、雨だったらなどなどを知ることが出来る。17:00に戻った理由にはそれがあり、この時間帯の太陽はレンズの僅か上、桜自体は日陰だが上部から陽が射し込む状態となる。


上空の飛行機雲はなかなか消えず‥そうなんです、湿度が高く靄が掛かる状態は更に光が滲んで良い感じでした。撮影中、太陽光がレンズ下部に射し込み、右手に持った傘で遮光する。


今回の桜撮影、特に「幽邃」はブルーをやや+補正しています。青味が乗ることにより妖艶な印象になると思うが、「菜の花薫る丘」のような太陽光の下では効果が無いかも知れない。


さて息を急くかの如く咲く桜は、散り際も息を急くかの如しでした。この記事を書いた13日の朝は満開だった家の周囲も気付けば道路上の多数の花びらが目に入り、昼頃には殆どが散っていた。昨日の撮影記でも書いたが、自然界の帳尻合わせは人間の思惑など一向に留めることはなく、少しずつ少しずつ修正されて行くのかも知れないなぁ‥。


@写真タイトルをクリックするとフォト蔵の大きい画像(別タブ)が開きます。