桜咲く遅春の奥会津

24日(日)、先週は郷戸駅に行ってみたものの、気付けば約一ヶ月ぶりの奥会津。昨年は鳥害によりこの一帯の桜は残念な結果となり、今年はその昨年より雪が多く、且つ何れにせよもう終わったろうと期待はせずだったが、良い意味で期待を裏切る結果となりました。

まずは始発を何処で撮るか宮下ダムや会津水沼駅などを周り、結局は桜が関連しない大沼郡金山町大字中川字上野原の中川集落俯瞰となりました。冬季は来ることが出来なかったこのポイントに立ち、春の息吹を思いっ切り吸い込みます。併しながら景色はまだまだ殺風景であり、田んぼに水が入ってからまた来てみたい。車両は05:39頃通過の上り422D。

次便は大志集落の国道252号線沿いにある神社境内で構想を練るが、矢張り俯瞰の方が良いかもと下画像の大沼郡金山町大字大志字古屋敷、大志集落西俯瞰ポイントへ行く。白丸部分が今ほどの神社になり、残念ながら神社名は失念してしまいました。

到着すると雪の多さからか斜面が崩れ、これ以上になると道を塞ぐかも知れない。現場では山菜採りや山中にある畑などの状況確認か、早朝ながら数台の車の往来があった。


遅春の里 op.1」~ F10・SS1/160・ISO400 ~


車両は07:15頃通過の上り424D。いつもはもっと左側に立ち右寄りのフレーミングで集落を撮り込むのだが、今回は神社の桜を中心に画作りしてみた。背景の杉林に流れる朝霧が良い感じでした。線路沿いには樹木や電柱などがあり列車を各位置で撮ってみた結果、バランスなども考慮しこの画像を選択した。


続いて下りの始発便を大沼郡金山町大字中川字荻付、会津中川駅の裏手から撮りました。この桜も昨春は全滅でしたが、今春は例年通り勢いよく咲いていました。此処での桜とのコラボ、毎回田んぼに水が入っていればと思います。


遅春の里 op.2」~ F10・SS1/160・ISO200 ~


車両は同駅08:01発の下り423D。↓動画では駅駐車場に軽ワゴンが停まっており、どうしても邪魔なので現像時に消去しました。この便には前回も記したキハ110が連結され、ネットなどでは只見線全線開通に向けての試験走行とも云われるが、以前のように会津若松駅と小出駅間の直通便はあるのか、そしてどのような車両編成になるのか興味津々であります。


午前中のラスト便を何処で撮るか、色々と考え新緑にはまだ早いが大沼郡三島町大字西方字居平からの第一只見川橋梁としました。着いてみれば確かに早いようだけど薄曇りのフラットな陽射しが柔らかく、更に靄がコントラストを優しく抑え結構何とかなりそうです。


山覚める ①」~ F10・SS1/200・ISO200 ~


山覚める ②」~ F10・SS1/200・ISO200 ~


車両は①09:09頃通過の下り425D、②09:19頃通過の上り426D。川面が穏やかだと橋梁などが写り込むも、①②とも列車通過時は御覧のような状態になってしまった。芽吹きの頃を春紅葉と云うのか、アンバー色と彩度をやや+補正してみました。


②は「遅春の里 op.2」の折り返し便となり、キハ110を何処かの橋梁で撮ってみようといった考えもありました。この立ち位置も冬季は来れません。特に今年は雪が壁のようになっており、昨年12月以来の眺めはまた来れたことを嬉しく思います。


午後の便は会津盆地で撮ろうと会津美里町の沿線を見て周ります。すると画像の高田カーブ周辺は例年より早く多くの田んぼに水が入っていました。相変わらずの薄曇りに飯豊山も磐梯山もその姿がはっきりとせず、これは大沼郡会津美里町八木沢字七窪、蓋沼森林公園からの俯瞰が適しているなと判断しました。

到着してみればまだ開園時期になっておらず、ゲート近くに車を置いて歩きました。他にも車が数台停まっており、それらは山菜目的の人達でタラの芽が沢山採れるとのことでした。


下画像、いつもの眺めですが年々樹木が伸び、星賢孝氏が町長に景観美化をお願いしたと聞く。先述したように高田カーブ周辺は水が入っているが、画像左側の根岸方面はまだまだの状態でした。因みに今年度の開園は04/28のようです。


風光ル ①」~ F10・SS1/400・ISO200 ~


風光ル ②」~ F10・SS1/250・ISO250 ~


車両は①13:26頃通過の下り427D、②13:55頃通過の上り428D。以前から書いているように陽が刺すとどうもイマイチというのか、光の屈折なのか車体のラインが歪むような現象が時折り発生する。今回はフラットな光線の下で撮った次第だが、例えば①の街並みの落ち着いた感じなど最近の中では状態がとても宜しいように思う。構成的に列車の良い位置は他にもあるが、今回は銀田の写り込みがはっきりしている画像を選択した。


さて今月初めから撮り始めた桜、県内ではそろそろ終わりに近付き、私的にもこれで終わりとなるだろう。数年行っていない戸赤の山桜などなど見たい個所は多々あるものの、ちょっと食傷気味となってきました。その傷を癒すのは次なる柔らかい色合いの新緑か‥などと意味不明なことを言ってみたりするが、要は行き当たりばったりであります。


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