驟雪烟る今日この頃

寒い日が続いています。そして今年も残すところ二週間程となりましたが、相変わらず九月以降新たな撮影が出来ていません。前にも書いたが長期間撮影してないとその意欲が失せ、特に昨年迄はこんなに寒い季節であっても、よくも夜中から起き出して出掛けたものだと我ながら感心してしまうというか、今になってはその気力すら起きなかったりします。


という訳で今回も以前の画像を再現像・再upします。尚各画像の車両通過時刻などは当時の運行時刻であり現在とは異なります。


静寂の嵐」~ F8・SS1/800・ISO200 ~


耶麻郡猪苗代町大字三ツ和字前田、国道49号線から猪苗代湖に向かって撮りました。撮影は2011/12/23、時刻は14:31頃です。昔のことなので撮影目的が何だったのか記憶にないけど、地吹雪の中で手持ちで撮影したことを覚えています。言い換えれば三脚を立てられるような状況ではありませんでした。

撮影時より英国プログレッシヴ・ロックの雄、ジェネシスの1976年作「静寂の嵐」のジャケットが頭に浮かび、そのままタイトルとしました。再現像は前回同様に一旦モノクロ化するが、その度合いを弱めとし、コントラスト強めで飛び交う雪を表現しました。コントラストを強めにすると輝度が高くなるのでアンダー補正を行っています。


霧幻鉄道 op.2」~ F8・SS1/100・ISO500


季節は全く異なるけど大沼郡金山町大字水沼字沢東の第四只見川橋梁。撮影は2017/08/05、05:32頃通過の上り422Dです。その際の撮影記「大沼郡三島町 第二只見川橋梁+etc」で書かれているように、待機中の川霧は然程ではなく縦構図を選択していたのだが、車両通過時は車体を一瞬見失うほどの霧が流れ出し、縦構図で撮ったことが悔やまれました。詰まるところ川霧はその立ち方で横ないし縦の何れを選ぶかとても悩ましく、車両通過のその間際まで判断が付きません。


↓に動画をupしました。動画では車体を一瞬見失うような霧になっているが、コントラストの調整などを行ってはいるものの画像ではそれ程ではなくちょっと不思議な一枚です。


朱色と灰色」~ F10・SS1/160・ISO200 ~


残り柿がポトポト雪の地表に落ち、そこへ鳥共が集まり灰色の大地を鮮やかな朱色に染めて行く。子供の頃に見たこの景色は私の心象風景の一つです。撮影は2018/12/09の10:48頃。場所は大沼郡金山町大字川口字森ノ上からの会津川口駅、車両は12:31発の上り428D。平日は三両編成ですが、日曜なので二両になります。残念ながらこの柿の木は翌年に枝切りされ、昨秋現在実はなっていませんでした。


以前は「静寂の嵐」と同様に一旦モノクロ化したのだが、全体の印象が沈んでしまいup後削除。今回は逆に柿の実以外の彩度を+補正した結果、川面の寒々しい色合いや家々の存在感が現れたように思います。加えてコントラストをやや+補正、及び明度を-補正しています。


冬ざれや雨打つ傘の第二橋」~ F6.3・SS1/250・ISO400 ~


2019/01/17撮影、大沼郡三島町大字名入字上居平の第二只見川橋梁。車両は13:02頃通過の上り428D。 撮影記は「河沼郡会津坂下町 塔寺駅+etc」。撮影記には二週に渡り第二橋梁で撮影を行ったものの、氷雨降る冬枯れの生憎の天候・景観だったと記されているように、サマオクを配した塔寺駅など会津坂下町周辺の方が冬らしい雪景色となっていた。


中央がラッピング列車の三両編成は初めて見ました。とても新鮮な印象を受けたことを今も覚えています。2018年春から運用を始めたこのラッピング列車、ダークグリーンの車体は暗さが残る早朝の川霧や日陰などでは暗く沈んでしまう。以前そんなことを只見線つなぎ隊の加藤隊長と話したことがあるが、彼女曰く「冬の白さの中では引き立ちますよ‥」と、只見線愛をひしひしと感じた次第です。


さて来年も今の状態が続くと思いますが、冒頭で記したように意欲がとても薄れてきています。それは撮る行為そのものとは異なる撮る場所に出向く=行動することが億劫になってしまったように思います。


@タイトルをクリックするとフォト蔵の大きな画像(別窓)が開きます。