河沼郡会津坂下町 塔寺駅+etc

17日(木)、時間が出来たので只見線の撮影に出掛ける。まずは六日に撮ってボツとなった大沼郡三島町大字名入字上居平からの第二只見川橋梁。

併しながらこの日も生憎の天候となり、みぞれ模様の如何ともし難い色彩と見通しになった。車両は13:02頃通過する上り428D、平日なので三両編成を期待する。


「鈍色の季」~ F6.3・SS1/250・ISO400 ~


ラッピング列車を伴う三両ないし四両編成の車列をあまり見たことがないのだが、この日は真ん中がラッピング列車となっていた。それにしても色合いが良くない。一時モノクロを思案したが、フィルムを思わせるような古めかしい色調をイメージし現像を行う。


第二橋梁の撮影を終え帰路に着くが、途中、河沼郡会津坂下町大字気多宮の塔寺駅に寄る。前々より雪が降ったら撮ろうと、今回はモデル(サマオク)を同伴していた。

塔寺駅は国道49号線まで直線で100m程の場所にある。この時期は落葉し木々の間からその国道が見えるが、春以降は森の中にある秘境駅といった佇まいになる。人家はちょっと離れた県道43号線にあり、2004年度の乗車人員は1日平均8人。それでも積もった雪には多数の轍があり、朝夕には送迎の車が来ているのかも知れない。


駅の構造が変わっており、階段を登った先が駅舎になる。2002年に駅舎が改築されたが、昔から階段を登る構造となっていた。

そうこうしている内に第二橋梁で撮った428Dがやって来た。駅舎内はいつも綺麗に清掃されているが、この無人駅にはWCがない。

塔寺駅といえば窓に貼られた上画像。2012年05月14日と17日に目撃されており、17日深夜に保線作業員が駅のホームにいるのを目撃、早朝には運転士が線路を横断して山林に入るクマを目撃した。


さて塔寺駅で午後一の上下便を目の前で見た訳だが、平日とはいえ結構乗客が多い。それでも赤字だとは思うが、この時間帯の利用客は観光及び旅行者のように見えた。


森 閑」~ F7.1・SS1/400・ISO400 ~


車両は13:55発、下り427D。この シチュエーションでラッピング列車が先頭だとちょっと・・・だが、先の上り428Dに使われておりその心配は払拭された。撮影に関し雪の色合い表現でWBは5600k付近を選択、思った以上に明るい環境なので早いSSが使えた。因みに手持ち撮影なのでカメラもレンズもかなり濡れました。


・・・2021/12/13 追記・・・

寒ぐてあやまったない...」~ F6.3・SS1/640・ISO200 ~


午前中、大沼郡会津美里町字柳台甲の会津高田駅でも撮っておりました。モデルは塔寺駅と同様にサマオクで、何かの実を持ってます。車両は10:14発(当時)の426D。ホームに立ち列車を待つ人を撮りたいのだが、特に寒い時期は停車直前にならないと駅舎から出てきません。実際のこの時も停車間際に数人現れ乗り込みました。upしなかった理由はおそらく色合いだったか、今回の再現像にあたりモノクロを選択、各部の明暗やコントラストを補正した。


因みに撮影時に聞こえた福島弁をそのままタイトルに、”寒くて困りましたね”といった意味になる。そういえば「男はつらいよ」1985年の36作目、”柴又より愛をこめて”ではこの駅や滝谷川橋梁がロケ地になっています。


@タイトルをクリックするとフォト蔵の大きな画像(別窓)が開きます。