四ヶ月ぶりの奥会津、ダイヤ乱れる只見線

29日(日)、深夜に起き出し昨年の九月以来となる金山町に向かいました。一年前迄は毎週のように訪れていたからか、特に懐かしさのようなものを感じることはなかった。そして変わったところも見受けられなかったけど、国道252号線の上田ダム付近の工事は未だ終わらず、終わるどころか一車線の交互通行箇所が三ヶ所に増えておりました。

家を出る前に只見線の運行状況を確認すると小出駅から会津川口駅は運転見合せ、会津若松駅と会津川口駅間は通常運転とのことでした。まだまだ始発便の時間帯は暗く、次便を大沼郡金山町大字水沼字沢西の水沼橋上から第四只見川橋梁を撮ります。


けふも小雪の降りしきる」~ F8・SS1/160・ISO320 ~


車両は07:17頃通過の上り424D。雪は強くはないがちょっと傘が欲しいような降り方です。冬は山に入ることが難しく定番スポットでの撮影になりますが、定番スポット故に降雪や山霧で見通しが効かないなどの悪天候の方が画になるかも知れません。私的に色温度の高い青っぽい画像は好みではないので、WBは7000k周辺で撮りました。


此処での撮影は毎度画角と橋梁を置く位置が気になります。昨年撮った際は橋梁が中央近くとなった感があり、意識して右としてみたが帰宅後PCで確認すると今度は右過ぎたか‥と、なかなか思うように行きません。先に書いたように始発の時間帯は暗くて撮影出来ないけど、次便を待つ間、次第に夜が白む雪国の景観は美しいものです。


続いて大沼郡三島町大字早戸字小沢巻の早戸駅で撮ります。此処ではフラッシュを使い降る雪を描写した画像を撮ったことがありますが、今回は縦構図にてオーソドックスな内容です。


足跡も残らぬ雪の無人駅」~ F10・SS1/160・ISO250 ~


車両は同駅07:47発の下り423D。撮るには撮ったけどリサーチ不足といった内容になりました。却ってフラッシュを使った方が良かったのかなどなど、取り敢えずはupするものの何が足りないのだろうと今後に向け自己分析、イマイチ面白くない理由を考察します


次は国道252号線から中川集落を撮るつもりで大沼郡金山町大字中川字大田面へ向かいます。昨年は黄色線部分の雪が壁のようになり向かいの集落が見えない状態でした。


撮影予定の車両は08:54頃通過の上り426Dだが、待てど暮らせどやってきません。426Dは小出から来る車両で先述したようにこの日は運転見合せとなっています。従って早戸駅で撮った423Dが折り返すのだろうと考えておりました。JRにTELしても情報が入っておらず詳しいことは分からないとのことで、一旦撤収し会津川口駅にて職員に聞いてみました。


すると本来は小出駅行きである423Dが県境の只見駅まで向かい、そこから折り返すとのことでした。土地勘の無い方には全く意味不明な話しになるが、会津川口駅と只見駅間は凡そ70分を要し、10:30頃には中川集落を通過するだろうと推測しました。

それ迄の間、午前中最後となる下り便は定時で走行しているようなので、大沼郡金山町大字川口字中山のかねやまふれあい広場で撮ることにしたところ、驚くことに丸印部にあった二本の樹木が無くなっておりました。確かに川霧の大志集落を撮るには邪魔な存在だったけれど、只見線も撮り込むとなれば良いアクセントになっていたとも思う。


寒色沈む只見川」~ F10・SS1/250・ISO200 ~


車両は09:38頃通過の下り425D。見るからに凍えそうな只見川が印象的です。全体的に沈む冬色の中を鮮やかな車両が過ぎて行きます。雪は小降りとなり空はやや明るくなったようです。その明るさで雪がレフ板代わりとなったのか、車体が一層鮮やかに見えました。言い換えると雪景色の晴天は雪も車体もギラギラになる可能性大かも知れません。


最後は再び大沼郡金山町大字中川字大田面に立ち、約二時間遅れでやって来る426Dを待ちます。二時間前と異なり時折り薄日が射し、露光調整が厄介となりました。待っていると画像の右奥となる会津中川駅の構内放送が風に乗って聞こえてきました。以前も書いたかもですが無人駅は有線で有人駅と繋がっています。その内容は間もなく到着するとのことだが、先程の推測通り10:30頃の通過となりました。


薄 陽」~ F10・SS1/800・ISO200 ~


露光調整が厄介と記した通り、このような状況下ではカメラ内の露出計が+側に振り切れ、±0になるよう調整すれば真っ暗な雪景色となってしまいます。私的に露出計は全く当てにしておらず、デジタルの利点である撮っては確認で調整を行い、その状態で露出計の指す位置がその時のベストな調整・目安としています。


雪景色を明るく撮ると白トビが発生する可能性大ですが、発生をなるべく抑えた調整を行い、且つ少しぐらいなら後の補正を念頭に置いてます。この画像では車両の後ろになる屋根に白トビが発生していました。補正の序に雪降る場所で育ったせいか積層された雪の表情に何故か惹かれ、その箇所のコントラストを+補正し明るさと彩度を-補正しています。


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