双葉郡浪江町 請戸橋周辺+etc

双葉郡浪江町の請戸川河口から約500mほど昇った所に請戸橋がある。その脇に3.11の津波による塩害で枯れた木々が残っている。

住所は大字北幾世橋字薬師欠になるのだろうか、前々より気になっていたのだが夕方の撮影を行ってみようと18日の日曜に出向いてみた。凡その立ち位置を決め、夕暮れまで請戸港やその周辺を歩いてみる。

以前も画像をupしたことがある請戸港から眺める福島第一原発。直線距離で凡そ5km程だが、風向きに因るものなのか浪江町の国道六号線沿いは0.15mSvと比較的低く、昨春には避難指示解除がされた。とはいえ家々に人が住んでいる気配は感じられない。


請戸港周辺は現在、防潮堤工事により景観が大きく変わりつつある。壊れた家屋は大分撤去されてはいるが、冷たい風と砂埃の虚空な景観が広がる。こういった書き方をすると不謹慎かも知れないが、この光景を見ると何故か不思議に落ち着くというか、浄化されたような感覚になり気持ちが軽くなる。

さて夕暮れとなり撮影を始めるが結果的にダメでした。空は赤く染まらず、そして面白い形状の雲は現れずリサーチ不足でした。この一帯の整備が始れば何れ伐採されてしまうと思うが、それ迄には何とかしたいものだ。

先週upした「夜の歌」が思わしくなく、浪江町を後にしいわき市小名浜字渚へ向う。所が残念なことに、この日サミット小名浜エスパワーから煙の排出がなかった。同社は時折りこんなことがあり、煙を不要とする構図、並びに違う工場の撮影に切り替える。


街角トワイライト」~ F8・SS20・ISO200 ~


特に意図を持たず歩道を歩き目前の光景を撮影。構成的には面白味がないので、撮影時より右上のスペースに月を置こうとイメージした。合成はいつもの「比較明合成フリーソフト SiriusComp」を使う。工場夜景などのWBは4000kとすることが多く、撮った画像を確認しその場で変更しているものの、今回は4000kのままであり、その他は白トビを抑えたのみで大きな補正はない。


「ギュルヴィの惑」~ F8・SS30・ISO320 ~


以前に比べ小名浜の各工場は煙の排出量が減ったり照明が暗かったりなどなど魅力が減ってしまった。藤原川を挟んだ向かい側の堺化学工業小名浜事業所も然りで、煌々とした明るさが希薄になった。因みに事業所の住所はいわき市泉町下川字田宿になる。


そんな訳でこの工場を撮るのは何年ぶりのことだろう、肉眼では分からなかったが明るめに補正すると工場の煙りがモヤのようになっていた。全体の色調を青色に補正、ボカシ加工を微細に施し白トビを抑えた。


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