相馬市尾浜 鵜ノ尾岬桟橋+etc

13日(土)、前回も書いたように季節代わりは何を撮ってよいものか悩む。悩んだ挙句、何の構想も無く早朝の相馬市岩子の松川浦へ向かう。約一ヶ月前にも来たのだが、その際の朝焼けは期待外れであった。

朝から晴れの天気予報なれど、この日も厚い雲に覆われ字坂脇の松川浦漁港の撮影に切り替える。とはいえ乱雑に置かれた小舟や漁具、そして枯れた雑草などなど一般的な被写体には向かない状況だ。


うらぶれた秋の漁港にて」~ F8・SS6・ISO250・C-PL+ND400 ~


厚雲の動きをND400で捉え、雑草や漁具などなど色数が多いため当初よりモノクロのイメージで画作りを行う。モノクロはコントラストと明暗調整が必要となり、今回も各部位毎に補正を施し、タイトルのうらぶれた感を抽出する。


相馬漁港撮影後、一旦仕事先へ向かう。現在は建設中の東北中央自動車道、霊山IC~相馬山上ICが無料区間となっており、山間部をスムーズに往来できとても便利だ。その序でというか、福島市飯野町青木字長畑の里山で撮影を行う。


千貫森と云われるこの一帯は昔からUFOの目撃情報が多く、UFOふれあい館なる施設がある。画像奥の一貫森と云われる山自体が人工的なピラミッド型をしており、地下から強い磁場を発生していると云われる。詳しくは「こちら


「里 山」~ F8・SS1/125・ISO200・C-PL ~


民家の上に見えるのがUFOふれあい館、その間には国道115号線がある。時折り仕事で通る場所であり、立ち止まっては構図を思案していたが、左右の幅がなく奥に向かっての縦構図が良いと判断した。秋なのでウロコ雲を期待するもその期待は叶わなかった。


露出的には極一般的数値、風が吹くと手前のススキなどが動くので、風が止むタイミングを待って撮影。現像時、全体的な色合いの補正を行う。


次第に太陽が顔を出し夕焼けを期待し相馬市へ戻り、尾浜字松川の鵜ノ尾岬桟橋で待機する。5月に夕景を撮ったことはあるが、落陽位置が目の前となる秋以降、この場所で夕景を撮るのは初めてであり、どのような景観になるかは未知数だった。


「静 暮 ①」~ F8・SS1/400・ISO200・C-PL+HALF ND8 ~


「静 暮 ②」~ F8・SS1/20・ISO100・C-PL ~


①はHALF NDを使用、②は落陽後。共通して云えることは遠景の場合、桟橋の存在が弱く、寄れば内容そのものが平凡という、とても難しい構図と認識した。特に日没後の桟橋はディテールを損なうようになり、尚のことこれから試行錯誤を繰り返しそうだ。


因みに②の撮影に関しC-PLは反射除去ではなく、反対の反射を助長する効果を選んだが、理由は先に述べたように桟橋が黒く潰れてしまうことを避けたため。


肉眼では足元が覚束ない中、松川浦大橋を撮影する。併し帰宅後PCで確認すると殆どの画像にブレが生じていた。それは縦ブレで何が原因かと振り返ると、手振れ防止機能をOFFにしていなかったことに行き着く。数枚撮った中に一枚だけブレが生じていない画像があったが、何時まで経っても初心者の域を脱せない。(上画像は等倍)


「そして日没...」~ F8・SS3・ISO200・C-PL ~


ブレが無いのでupしたが、実はボツとした画像。理由としては構図と道路を照らす街路灯で下側が明るくなっているなど。日没に染まる空と橋が独特の雰囲気となり、ちょっと海外の景色を見ているような‥と、思うのは私だけだろうか。


全体的に彩度をやや+補正。+補正した分、コントラストや色調を整える。タイトルは早朝からの長い一日が終わるといった、とても個人的な心象になる。


「わたしは夜に海をみる op.11」~ F8・SS428.1・ISO160 ~


松川浦大橋を撮った場所と同じ地点から眺める鵜の尾埼灯台。以前夕景をupしたが、予てより失敗を繰り返した灯台の強い光と沖を行く船舶の弱い光跡のコラボ。ISOや航行時間による露出などなど取り合えずupするが、イマイチ感を拭うことが出来ません。


強い光によるハレーションは除去したが、海面への反射や構図などこれはまだまだ通う必要がありそうだ。併しこの画角の場合、航行に要する時間は凡そ七分と分かっただけでも、次回の露出の算出に大いに役立つ。


@タイトルをクリックするとフォト蔵の大きな画像(別窓)が開きます。