河沼郡会津坂下町 ”喜多方らーめん 伊藤”

国道49号線沿いにある”喜多方らーめん 伊藤”。昼時に通りかかったので昨年の八月以来の訪問となった。いつも混んでいる店だが、13:30頃だったので駐車場も空いており待つことなく席に座ることが出来た。

この店は味が薄いと感じた際、追い足しスープを個々に垂らすというシステムだが、コショウや七味のような香辛料とは異なり、味の濃淡という作り手の設計図の一端を担う繊細な事柄をこちらに任してしまって良いのだろうか‥と、疑問に思っていた。

メニューはご覧のように醤油と味噌の二種と至ってシンプル。店内は四人席テーブル×四卓、小上がり四人席×六卓。何等かの古い店舗を利用しており、床に段差があったりと内装に統一感はない。

チャーシューメン @900円


昨年より50円値上がりしてました。大きくカットされたネギと丼を覆い尽くすチャーシューが目を惹く。まずはスープを一口、魚系が好まない人はこの時点でダメだろうと思うほど煮干の味が強い。煮干の後に何かしらコクのようなものを期待するが、塩がベースとなる喜多方らーめんなので個人的には物足りなさを感じる。

そこで追い足しスープを使うことになるのだが、終始煮干の風味に影響され、全体的にぼやけたような印象を持ってしまう。バラ肉チャーシューはトロトロ手前まで煮込まれ柔らかさと噛み応えが共存、味も程よく染み込んで美味いのだが、スープとマッチしない。

ピロピロ感のある中太縮れ麺。柔らかめの麺を好む私からするとちょうど良いといった食感ながら、先のチャーシュー同様スープと麺の統一性が感じられず残念だ。鯔の詰まり以前も書いたが、塩を基本とする喜多方ラーメンは個人的にあまり好まないということなのかも知れない。


河沼郡会津坂下町大字塔寺字上ノ堤2654-3 火曜定休