耶麻郡北塩原 大山祇神社


25日(月)、耶麻郡北塩原村大字桧原字苧畑沢の大山祇神社、湖底に沈む鳥居と古道が早春に現れる。今年は雪が少ないものの三週間前に様子を見に行った際はまだまだ残雪多し。従って今か今かとタイミングを見計らい週末の撮影を予定したところずっと天候が優れず、平日ながら午後から撮影に出掛けた。

下記は「裏磐梯観光協会」のHPから引用。


・・・冬~春にのみ参道が現れる神秘的な神社
磐梯山が噴火した1888年、桧原湖の湖底に多くの集落が沈みました。大山祇(おおやまづみ)神社の社は水没を免れ現在も湖畔にひっそりと佇んでいますが、参道と鳥居は沈んでしまいます。夏のモーターボート遊覧では、沈んだ鳥居を湖上から見ることができます。


しかし冬になると水位が下がり、水没してしまった鳥居の上部が、凍った湖面の上に姿を現します。また参道に沿って植えられていた木々の根本部分も…。冬にのみ「かつての参道」が湖面に現れるのです。(水位は多いときと比べて、少なくとも5-6mは変わります)


桧原湖が凍っている冬、そして雪解け時期にしか見られない、なんとも神秘的な鳥居。アクセスしづらい場所にありますが、パワースポットとして訪れる方が増えているスポットです・・・


鳥居には浮きが着けられている。これは満水時にボートなどがぶつからないための目印だと思われる。併し撮影には邪魔なので柱の影に動かした。

満水時は黄色い矢印が水面になり、木々の根元はほぼ隠れてしまう。赤丸部分は旧米沢街道の桧原宿周辺。家屋は水没前に解体し現在の場所に移転したようだ。私はずっと湖底に沈んでいるのかと思っていたが残跡はあまり無いらしい。

以前地元の方から話しを聞いた。現在の鳥居は凡そ35年前に新たに作られたものとのこと。云われてみれば100年以上も水の中にあって腐らない筈がない。また湖底の桧原宿には別の鳥居もあるようだ。

神社の裏には県道64号線が通る。工事の際、大昔の墓石や人骨などが湖岸に崩れ出し、実際に墓石だろうと思われる石碑の数々が今も散乱している。


悠久古道」~ F10・SS1/50・ISO200・C-PL+HALF ND8 ~


昨年は残雪が多く画像upを断念、その様子は下の動画。今年は一部に雪が残っているもこれ位なら気にはならない。雪を排除したい理由は、雪があると雪原になってしまい雪解けで露出する参道や湖面といった趣きがなくなるからだ。


この日はここだけの撮影ということもあり、陽射しの具合や特徴のある雲の出現を待ちながら三時間が過ぎた。この時期、太陽は右側の山陰に隠れ夕焼けはあまり期待できない。それでも赤く染まる雲焼けをレタッチで補正する意図で撮影を行う。


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