白河市大信 大信不動滝+etc

26日(日)、白河市大信隈戸字田ノ沢の大信不動滝へ一年ぶりに行く。大信不動滝は羽鳥湖より灌漑用水を引水する隈戸川にあり、農繁期は白河地域・矢吹地域への農業用水として豪快な流れとなる。

滝に向う途中、一部に山水が流れ込みマムシ注意の看板が立っている。湿度の高い里山にマムシは潜んでおり、こんな場所を歩く際は長めの枝などで探りながら進む。発見したらその枝を使ってマムシを避ける。

例年以上に水量が多く感じる。数日前まで途中の水路工事があり復旧したばかりとのことだが、農業用水に間に合わせる為の大放流だろうか。滝前にはベンチが設置されているもののこの時期はそこに座るどころか、水飛沫でびしょ濡れとなり滝前に立つことさえ難しい‥いや、立ったとしても機材が直ぐに濡れてしまい撮影は困難だ。


」~ F8・SS1/10・ISO125・C-PL ~


落差は5m程だがミニ・ナイアガラと云われるその姿は幅50m、轟々と流れる様に圧倒される。実はこの滝に来た理由の一つに、広角レンズのワイド端周辺の画質確認と対策があった。四隅の流れが前々より気になっていたのだが、撮影を始めるとそんなことを忘れてしまい、ワイド端を使わないフレーミングを行っていた。


PCで確認すると左上の葉の流れが気になる。もしかすると通常の露出で撮ることが改善策かとも思うが、このレンズは長露光撮影での使用が多く対応を今後考える。


撮影後、久々に県道37号矢吹天栄線を使い羽鳥湖へ向う。この県道、現在は平日に崩落防止の工事が行われ終日通行止めとなっている。

これといった撮影目的もないまま奥会津入り。時計を見れば大沼郡金山町大字中川字坂下の会津中川駅へ下り車両がやって来る時間となり、駅の裏から田んぼへの写り込みを‥と、撮影するもラッピング列車で映えません。車両は会津中川駅09:34発の下り425D。

気温はグングンと上がり、木陰の涼しい所で撮影という安易な考えで大沼郡金山町大字水沼字家ノ下タの不動沢トンネルへ向う。併し午後からの撮影なので輝度差が生じ、結局この場所で三便を撮ることになる。


最初は12:44頃通過の428D、これは会津中川駅で撮った425Dの折り返し便で後部がラッピング列車であり、練習のつもりで撮影。続いて二時間後の 14:45頃通過の下り427D、そしてその折り返し便である15:39頃通過の430D。


因みに427D通過までの二時間、この急傾斜にずっと居ることは出来ず、暑い日でもエアコンなしで過ごせる秘密の場所で待機していた。


水沼お拾い」~ F6.3・SS1/400・ISO800・HALF ND8 ~


結果としては428D通過時の光具合が一番良かったが、ラッピング列車なので430Dの画像を選択した。左右に輝度差が生じHALF NDを横向きで使用。低速で走行する只見線とはいえ、直ぐ目の前を通過するので露出はSSを決めてから調整。


先の会津中川駅と不動沢トンネルの三便の動画を↓にup。不動沢トンネル、次回は紅葉や雪の季節、まだ陽が射さない時間帯に来てみたい。


水沼から大沼郡金山町大字大栗山字雨沼の霧幻峡へ向う。グリーンに染まる川面を渡し舟が行く。この原風景の景観を守るため、雨沼集落から舟着場へは関係者と町民以外の車両は入れなくなった。歩いての行くのはOKだが、これを読んだ方々は注意されたし。


風の行方」~ F8・SS1/40・ISO200・C-PL ~


川霧が発生する前の今の時期、対岸の写り込みを撮っている。毎年撮っていると昨年あった木々が無くなっていたりと細かいことに気付く。今年は川面の水泡のようなものが消えず、いっそその流れも含め画作りした。


夕方なので色調が映えず、コントラストを含め色合いの補正を行う。さて雨沼集落から此処まで歩くとなると結構ある。これからの撮影はどうするかなぁ‥と、考える。


この日の最後は大沼郡金山町大字川口字中山のかねやまふれあい広場から眺める大志集落。西側に山が連なり只見川に夕焼けは投影され辛い。それでも赤みを残す夕暮れに18:46頃通過する下り431Dを待つ。


「夜がそろり降りてくる」~ F5.6・SS1/160・ISO800 ~


この構図、実は積雪時にしか撮ったことがない。なので右手前の草を刈った斜面が気になる。車両に寄れば夕焼けは入らなくなるし悩ましいところだ。それより何より、この距離でSS1/160は無理があった。拡大すると車両にブレがあり、以後大いに注意したい。


車両、特に先頭部を明るく補正、更に全体の明度も+補正している。撮影時にもっと明るく撮ることも可能だが、そうすると空や川面の赤みが薄くなり、後のレタッチを想定した露出になっている。


撮影を終えた頃、僅かながら川霧が立ち始めた。暑いので些か期待はしていたが、湿度が高ければ撮影するような状態になったかも知れない。帰路の早戸周辺でも立っており、いよいよ川霧の季節が到来したようだ。


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