大沼郡三島町 早戸駅+etc

10日(土)、曇りがちな天気予報の週末、よって懲りもせず奥会津へ向かうが、今回は只見線は撮らずに金山町の大志集落と霧幻峡をメインとする。併しながら大志集落の霧は殆ど立っておらず霧幻峡へと向かう。

大沼郡金山町大字大栗山字雨沼の霧幻峡には数名の先客がおりました。この時点で05:00頃、聞けば一艘の渡し舟が早戸駅方面に向かったようだ。乗っているのは一名、カメラを持っていたとのことでおそらく舟上からの只見線撮影かも知れない。


あゝしづかだしづかだ ①」~ F8・SS1/13・ISO200 ~


あゝしづかだしづかだ ②」~ F8・SS1/13・ISO200 ~


渡し舟の数が増え、二艘が乗り場に繋がれていた。水量や川霧の塩梅は個人的にベストではないものの撮影を行う。この時間帯はWBを5800k辺りで撮っても青さが強い。各々の好みもあるとは思うが、見た目の色合いに近い補正を行い、一枚はモノクロとした。


始発の422D、早戸駅発が05:48。霧幻峡の舟着き場で待つには時間があるので大沼郡三島町大字早戸字小沢巻の早戸駅へ向かう。以前この早戸駅や線路、そして国道252号線を覆い尽くすような川霧を見たことがあるが、それ以降は未だ出会ったことがない。


「川畔の停留所」~ F8・SS1/50・ISO250 ~


只見線は撮らない筈であったが、一枚パチリ。前述したように左側にもっと霧が出れば言うことなしだ。↓動画をご覧頂ければお分かりのように、ホームに停車した際の画像をupする。秋の紅葉時、もうちょっと正面側から撮るポイントでもある。


タイトルについて語呂としては停車場の方が良いのだが、調べてみると閉塞区間内に存在する駅を指す停留所が正しいのかも知れない。また川畔は造語で正しくは河畔。


・・・2021/07/09 追記・・・

早戸ヲ発ツ」~ F6.3・SS1/125・ISO500 ~


停車した「川畔の停留所」撮影後、動き出した車両を撮った画像を再現像。動いているので絞りやISOを変更、この数値を見ると思った以上に暗い環境だったと推測する。


秘境駅と云われる早戸駅だが、秘境バスの旅とか秘境の温泉とか耳にすることが多い。よって以前その意味を調べてみたところ、デジタル大辞泉には「外部の人が足を踏み入れたことがほとんどなく、まだ一般に知られていない地域」とあった。


となるとこの早戸駅に関しては三桁ながら立派な国道が真後ろを通っているし、全く秘境といった意味は通用せず、イメージだけが先行しているのかも知れない。そもそも鉄道やバス路線がある時点で秘境ではないだろ‥と、個人的には思うし、もしかしたら都会人が田舎に抱く夢なのではないかと考えたりする。


それでは私的な秘境とは何なのかと問われれば、それは電気もガスも水道もなく、歩くことでしか行けない場所だと想定する次第だが、何でもかんでも田舎や山中を秘境と称するのは節操がないというか、秘境の大安売りというか、純全たるイメージを崩して欲しくない。


始発が行った後、駅から霧幻峡を眺める。そして帰路に着いた渡し舟を手持ちの望遠で撮影する。霧はだいぶ収まりやや物足りなさもあるが、こちら側から撮ったの初めてのことかも知れない。


「漕ぐや川霧奥会津 ①」~ F6.3・SS1/160・ISO500 ~


「漕ぐや川霧奥会津 ②」~ F6.3・SS1/160・ISO500 ~


撮影順序は②が先になる。望遠レンズなので渡し舟をクローズアップすることも可能だが、風景的な捉え方とした。「舷の川霧しづかに水面かな」と同様に川霧の色合い、そして背景の山々の色合いを補正する。霧の出方が少ない際、白トビに注意しながらその部分の明るさを+補正しある程度補うことも可能であり。二画像ともその方法を行っている。


因みにこの一帯の只見川は川を挟んだ北側が三島町、南側が金山町になる。従って同じ霧幻峡でもその立ち位置によって記載される住所名が異なる。


さて霧幻峡及び早戸駅での撮影を終えたのが06:00前。早朝なので気温は低いものの霧の中、ないし近くなので湿度が高く汗が流れる。その汗を拭き拭き帰路に着いたその途中、耶麻郡猪苗代町大字蚕養字達沢の達沢不動滝へ寄る。


以前は足繁く通ったものだが、今回は昨秋以来となるのか久々に来てみて驚いた。というのも画像のように右斜面が崩れ大小の落石があり、滝周辺は立ち入り禁止となっている。


周囲の斜面が崩れる懸念は前々よりあったが、今回崩れたのは何時のことだろうか、人身事故のニュースは聞いていないのでそれは幸いである。併しながら大きな落石は景観を損なっており、滝の近くで涼むことも出来ず夏休みで訪れる人々はがっかりするだろう。

こちらはかなり昔の達沢不動滝。樹木は尚のことだが、滝前の岩々は現在の景観と大きく異なる。滝は上流に向かって侵食中であり、大規模な山津波などが起きればその様は一瞬にして変わる。そのような災害がない限り極端に変化することはないが、何億年という時間の流れにあって、現在の達沢不動滝の姿はほんの一時なのだろう。


滴 ル」~ F8・SS1/2.5・ISO100・C-PL ~


今回は滝の全体像を撮るつもりであったが、このようなことから滝前のカエデをメインとする。このようなフレーミングでも滝前の落下岩が一部入り込んでしまう為、俯角を少しずつ調整。風でカエデの葉が揺れる様を狙うが、この日は適した微風が吹かず断念した。


立 秋」~ F6.3・SS1/100・ISO400 ~


これは前日の9日に撮影したもの。これ一枚なので特段撮影記を設けず、10日の記事に載せる。この数日の酷暑により夕焼けが独特の色合い形状を見せている。この日はカメラを車に準備しておいたところ、このような西の空を撮ることができた。


撮影場所は安達郡大玉村大山字東の国道四号線近く。撮っていると次々と車が停まり各自スマホなどを空に向けていた。


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