懐かしき日中線記念館のオハフ61形

31(日)、桜の頃より只見線などの撮影が続き、鉄から離れようと裏磐梯方面へ行ってみたが、数年ぶりの早朝の撮影、何時頃には何処で撮るといった事柄も忘れていた。

取り合えず耶麻郡北塩原村大字桧原字細野から桧原湖を眺める。数年前、ちょうど同じ時期に上画像の位置で日の出を撮った。その際は水量が豊富で水際は手前だったが今は殺風景、加えて下画像のように雲が邪魔してドラマティックな朝焼けとはならなかった。


柔らかな朝」~ F8・SS1/800・ISO200 ~


従って内容を変え湖面上の樹木を主に撮ることにした。太陽は登ってしまったが霧が残り仄かな色彩と景観となる。その状況を明るめの露出で撮影、更に現像の際に輝度を+補正し全体の色合いを整える。


裏磐梯から三年ぶりに喜多方市熱塩加納町熱塩字前田丁の日中線記念館へ足を延ばす。日中に走らない日中線などと云われたが、日光から米沢を結ぶ野岩羽線構想の一翼を担っていた。詳しくは「Wikipedia」、「元・国鉄熱塩駅を利用した日中線記念館」を。

日中線記念館には国鉄キ100形ラッセル車"キ287"と国鉄60系客車"オハフ61形275号"が展示されており、いつも”オハフ61”内を撮影する。

上画像、"キ287"内部。下画像、”オハフ61”内部。三年前は「サマオク」が同行し客席に座りモデルとなった。言い換えると毎度同じ構図で撮っているということになる。


のすたるじぁ ①」~ F13・SS1/6・ISO200 ~


のすたるじぁ ②」~ F11・SS1/10・ISO200 ~


撮影の際、気になるのは陽光。朝は右から射し込み車内は輝度差が激しくなる。よって雲が掛かり陽が陰るタイミングを待って撮影を行う。窓の外が明るいので暗めの露出で撮影し後に車内の明度を+補正する。また左右の座席、及び背もたれの明暗や色合いが異なり明るさや彩度の補正も必要か。


帰路は耶麻郡猪苗代町大字蚕養字達沢の達沢不動滝へ寄る。昨秋の大雨で各部が崩落、今も滝前は立ち入り禁止となっている。川側から近付くことは可能なので撮影に不自由はないものの、滝前の大きな落石はそのままだった。


「戦 ぐ」~ F10・SS1/15・ISO640・C-PL+ND8 ~


私的に滝の全体像を撮るつもりはなく目的は滝前のカエデ。とはいえ数年前の姿形の良かった頃の面影はなくどうも格好が宜しくない。イメージとしては風で動く様子を撮りたかったのだが、この日は珍しく微風で思うようには行かず仕舞い。


滝の色合いは難しい。WBを調整しても青み掛かった寒色になることが多く、現像の際に水流の彩度を落としモノクロに近付けることもあり、今回もその方法で修正した。


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