爽快な風吹く早朝の奥会津

07日(日)、川霧にはまだ早いが、山霧は如何なものだろうと奥会津に行ってみる。第一及び第二・第三只見川橋梁近辺に山霧はないが、早戸駅から金山町には山霧が流れている。話しは前後するが大志集落の俯瞰ポイントを仰ぎ見れば完全に雲に隠れ、まずは大沼郡金山町大字中川字上田面から中川集落を見下ろす。

此処は会津中川駅周辺から沼沢湖や太郎布高原へ向かうフェアリーロードと称される道沿いになり、現在は道路工事が行われている一角。俯瞰ポイントへは急傾斜を登り、途中には何の神様だろうか上画像のような祠が置かれている。


とある無月の朝」~ F10・SS1/160・ISO800 ~


昨年撮った時は手前の田んぼに水が入っておらず、今年は水が入るのを待っていた。その際は二番列車を撮ったのだが、その頃になると陽が射し込み好みの雰囲気にはならず、今回は始発便である05:38頃通過の上り422Dを撮る。


続いて先程の大志集落を見下ろす大沼郡金山町大字川口字堰口の尻吹峠へ行く。着いた時はホワイトアウトで何も見えない状態だったが、07:11頃通過の上り424がやって来る直前に晴れ渡り、強烈な斜光線による日向と日陰、そして微かに残る山霧に光が拡散し写真にはならず仕舞い。加えて各所の山霧も流れ、ギラギラと夏の太陽が顔を出す。

次に下りの始発便を撮ろうと尻吹峠からかねやまふれあい広場へ行くが、あまりにも強い日差しで生じる輝度差で中止。此処でこの時間帯は何度も撮っているが、薄曇りというかこれからの梅雨時期の方が光的には好ましいのかも知れない。

その下りの始発便を撮るため即座に移動、日当たりを考慮し大沼郡金山町大字中川字荻付、会津中川駅の裏手側に回る。車両は同駅08:01発の下り423D。稲の生育具合で写り込みが現れるのは一部の田んぼだけのようだ。


新夏薫ル」~ F10・SS1/250・ISO200 ~


桜の時期は線路沿いから撮ったが、この場所に立つと何処まで撮り込めば良いものかを毎度悩み今回は空もフレーミングしてみる。気になるのは陽光が反射する建物、こうなると薄っすらとした曇り空が適しているのだが、鉄撮りはなかなか思うように行かない。


帰路、川面に写り込む対岸の木々を撮ろうと大沼郡金山町大字大栗山字雨沼の霧幻峡に寄る。併し残念なことに川面の色合いが芳しくなく、何より小波が立って写り込みは期待できず被写体を遠くの早戸駅(赤丸部)に切り替えた。


なつぞら」~ F11・SS1/80・ISO250・C-PL ~


まずは早戸駅09:00発の上り426Dを横構図で撮るが、青空に沸く雲の様が正に夏空そのものであり、09:21発の下り425Dを縦構図で大々的に撮り込んでみる。結果として良いのか悪いのか車両はとても小さく、ある意味実験的な構図でもあります。


さて「水無月の朝」を撮る頃は爽やかな気候であったが、「今日は暑くなり、熱中症にご注意下さい」と町内放送があった。午前の気温は然程ではないが、気付けば会津特有のジリジリとした陽射しが肌を突き刺していた。


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