Backupのススメ

PCをお使いの方々は定期的にバックアップしてますかぁ‥と、昔は耳に胼胝が出来るくらいに見聞きしたものだが、私の周囲で行ってる方はあまり多くはありません。その理由を聞いてみるとバックアップの重要性ややり方が分からないとの意見が主でした。


ちょっと趣は異なるが、とあるご老人はフィルムカメラと同じ認識なのか、撮った画像をSDカードから移動せずそのまま保存。撮る度にフィルムを交換するかのように新しいSDカードを購入していました。此処まで至れば逆に大したものだけど、PCにせよ各メディアカードにせよ障害が起きて使用不可になることは多々あり、そうなってから騒いでも遅いです。


例えばPCショップなどで壊れたHDDやカードからデータを救出する場合、物理的故障となれば作業料は要応談となり、数十万円かかると云われます。


という訳でバックアップのススメですが、バックアップとは使用するPCとは別のHDDなどにデータを保存することです。それには何を何処にどう保存するといった手法が各々にあり千差万別といって良いですが、現在の私のシステムを例にしてみます。

現在は仕事用PC(一号機)と画像や動画を編集するPC(二号機)を使っており、それら概要の画像になりますが、今回は一号機について説明します。

上画像の上段は一号機内部の各ドライブです。その中のDATA.1(D)とDATA.2(E)のデータを各Western DigitalのHDDに保存しています。下段はLAN接続のNAS HDDです。主に文書データやソフト・アプリ類、そしてシステムデータなどを保存しており、二号機とも繋がっていますが今回は説明から省きます。

DATA.1とDATA.2には上画像のようなデータが保存されており。バックアップ先の各HDD内にも二つのフォルダーを作り、二台のHDDで二重のバックアップになっています。

さて今迄の説明は私的システムなので此処からが重要になり、如何に簡単にバックアップを行うかです。バックアップはWindows 10に付属する”バックアップと復元”を使う方法もありますが、私は彼是20年近く使い勝手が良いフリーソフトの「BunBackup」を使っています。操作は至って簡単で特にこれ以上の機能を必要とはしていません。


因みに画像に記されたLANDISKは先述したNAS HDDです。Western Digital 2.5とは2.5型ポータブルHDDで、ノートPCやその他のPCでも使用出来ます。このようにバックアップ元や先の項目を細かく設定でき、且つ項目ごとのバックアップも可能です。

使い方は「使い方」を参照して下さい。尚、項目毎のバックアップを行う際は設定 → 機能表示設定内の選択バックアップにチェックを入れます。

此処まで長々と書いてきましたが、一番伝えたいことはこれからです。今迄はWindowsが入るシステムドライブとデータドライブが別となっている構成での話しでした。併しながら多くのメーカー製PCの場合はシステムドライブのみで、特に保存先を選ばない限りデータは赤丸部の各フォルダーに保存されています。このような状況下でのバックアップ元はこれらを保存している”ユーザー”フォルダーになります。


そしてPCの調子がおかしい、壊れたなど論理的故障の場合はWindowsが入っているCドライブの異常によるものです。つまりこの時点以前でバックアップを行っておけば問題はないが、Cドライブのリカバリや交換となればデータの復旧に費用が掛かります。

従って返す返すバックアップは最重要だが、加えてCドライブのパーティション分割をお奨めします。パーティション分割とは例として上げていた一号機のように、Cドライブの他に別ドライブを構築するということです。デスクトップPCなら別HDDを設置するといった至極簡単な方法もあるが、多くの方が使うノートPCの場合そうは行きません。


そこで画像のように一つのHDDを区切り、此処では(D)ドライブを作りました。その方法は「此方」を参照して頂くとし、難しいようならPCショップに依頼してでも行った方が良いです。ショップによって費用は異なるが、おそらく5.000円位かと思います。分割後は新たなドライブに各フォルダーを作り、データの保存時はそれらのフォルダーを選択します。


尚、画像の”正常(回復パーティション)”と”System Reserve”はシステムドライブに含まれる重要な領域であり、誤って削除しないようにして下さい。序でにバックアップシステムの構築ですが、外付けHDDなどの機材代は除き、此方も簡単なものは5.000円位で済みそうです。


以上の事柄に加え、以前も書いた「リカバリーディスクの作成」を行っておけばPCが壊れても慌てることはありません。Cドライブの論理的故障であれば、他ドライブに保存してあるデータに影響はないのでリカバリー後直ぐに使えます。またSSDないしHDDの物理的故障でもそれらを交換可能であれば、自分での修理もそんなに難しくはありません。