郷戸駅ノートは面白い

04日(金)、暦の上では春となりました。が、今週末の度重なる大雪の予報に只見線は運転見合わせになるだろう。そんな週末前、午後の便撮影に出掛けてみた。

その前に河沼郡柳津町大字郷戸字百苅丙の郷戸駅にて、以前の「記事」で触れた郷戸駅ノートを観覧する。実は郷戸駅周辺の撮影の合間に読んでいるのだが、今回は久々に目を通す。

最新の書き込みは東京から旅行に来た女性で、日付は昨年12月12日とまだ新しい。12月初旬とはいえ、東京の人にとってこんな人里離れた無人駅で待つ時間はとても寒く、そして心細かったろうとその情景が映画のように頭に浮かぶ。

此方は田村市在住の方の書き込み。約60年前この地に住み、父親が郷戸駅の駅長を務めていたとのこと。1950年前後、柳津ダム建設に付きこの駅は大変賑やかだったと聞く。1971年に無人駅となり、もしかすると最後の駅長を務めていたのかも知れない。ノートには92才の母の誕生日と記されており、88才の母親がいる私としてはとても感慨深く共感する。


駅に備えられたこの種のノート、内容は旅情だったり郷愁だったり時折りグッとくることもあり、読んでいるとイメージが膨らみ時が経つのを忘れてしまいます。

さてさて時を忘れてしまうといけないので撮影に頭を切り替え、大沼郡三島町大字川井字天屋原の第二只見川橋梁へ向かいます。小雪が降ったり止んだりの中、この日は昼頃になっても樹木に積もった雪が落ちず中々の景観でした。今回はいつもの国道400号からではなく、その向かい側といって良いのか歳時記橋上から。車両は上り428D、何事もなければ13:02頃通過となるが約20分遅れとなりました。


深遠世界 op.2」~ F10・SS1/320・ISO200 ~


考えてみると歳時記橋から雪景色を撮るのは初めてかも知れず、橋梁右側となる国道400号線の積雪部分がどうも気になる。周囲が木立からなる景観なので尚のことそう感じるのだろう。その木立は雪が積もって美しく、引くか寄るかフレーミングを悩む。雪景色は初めてと書いたように、殆どが夏の川霧なので周囲の木立は隠れあまり意識したことがなかった。


結果はupした画像のように、最初にファインダーを覗いた際のインプレッションを重視して画作りした。太陽が顔を出したり曇ったりと列車通過間際まで露光が決まらず。更にコントラスト高めの描写となり現像時に橋梁付近を除きややボカシ補正を行う。


続いて先月撮ったもののボツとなった、河沼郡柳津町大字柳津字上村甲の銀山川橋梁へ行く。
結論から言えば今回もダメでした。原因は構図がどうも難しく間合いが取れないというのか、要は腕が無いということになるが、数年前撮ったように橋梁下の県道53号線(会津高田柳津線)から見上げる構図が良いのだろうか。

それでも二枚撮りました。上画像は第二橋梁で撮った428D、撮影準備中に手持ちで撮影。下画像は14:20頃通過した下り427D。この構図だと二両編成がベストであり、三両になると前後の何れかをカットするようになる。


という訳で銀山川橋梁は今年の課題か、季節と時を考慮して再来するつもりだが、果たして自分也に気に入るものが撮れるか否かこれからの楽しみとなりました。


@写真タイトルをクリックするとフォト蔵の大きい画像(別タブ)が開きます。