郡山市熱海町 ”麺屋 正遊”

五か月ぶりとなる”麺屋 正遊”。日曜の開店間際に入店、一人なので待つことなくカウンターに座れたが、その後すぐに並ぶ人が増え相変わらずの人気ぶりだ。

メニューは醤油ラーメンを基本にした至ってシンプルな内容。店内はテーブル四人席×三卓、小上がり四人席×三卓、カウンター三席。カウンター席に座ったので厨房を眺めればいつもの大将と違うのでは‥と、思ったが、この辺りはちょっと不明。

チャーシュー麺 @940円+大盛 @170円


今回も迷わずチャーシュー麺を注文。配膳された丼内のビジュアルは修行された白河ラーメンの代表格、”とら食堂”とほぼ同じ。異なるのはチャーシューがやや小振りということと、スープ表面に浮いた金色の油が多目ということだ。


まずはスープを一口、とても優しく鶏の風味が口内に広がる。ガツンと来る味覚は皆無なのだがこれは無化調故の味で、後からジワッと美味さが身体に沁みてきます。チャーシューはモモ肉とバラ肉からなり、燻した香りと噛めば染み出す脂の相乗効果に箸が止まらない。以前はちょっと薄味かなと思ったこともあったが、変わらぬ肉々しさと相俟って今回はちょうど良かった。

今回の麺は白河ラーメン特有のピロピロ感がなく、どちらか云えばベタッとした食感だった。とはいえそれが不味いという訳ではないが、茹でる行程を見ていると大盛り分は別の鍋で茹でているようでその辺りも関係しているのだろうか。


とはいえ全体的に丁寧に作られたという印象を受ける一杯であり、先に書いたように化調に慣れた舌には物足りなさを感じるかも知れない。併しながら途絶えることのない客足が何よりの美味さの証か。


郡山市熱海町高玉字二渡69-1 火曜定休