遥か彼方に熱雷ありて

M.Hermitage

26日(土)、暑い日が続いている。こうなると川霧は立ち辛いと前々より書いているが、もしかするとの期待を持ってまた出向く。そして柳津町を過ぎ三島町に入るとそこそこの立ち方となり、霧幻峡周辺では国道上にも流れているが如何せん太陽は燦々と輝き、始発便通過までその景観は続かず次第に消えてしまう。

これは大沼郡金山町大字水沼字沢東からの第四只見川橋梁だが、水沼橋上から見ていた際は適度に川霧が立っていたものの、いざポイントに来てみると完全に消え去っていた。他に移動しようかとも考えたが、この状況では何処に行っても同じだろうと動かないことにした。


「渡 霧」~ F8・SS1/200・ISO200 ~


車両は05:41頃通過の上り422D。背景の山々に山霧が流れ縦構図にて画作りする。川面が穏やかで写り込みが崩れることなく、それだけでも撮った甲斐があったかも‥と、自分に言い聞かせる。以前は夏になると足繁く通ったポイントだが、この数年はそれ也に満足の行く川霧の撮影が全く出来ずにいる。


続いて久しぶりに大沼郡金山町大字大栗山字桑原の霧幻峡へ行く。現在国道252号線から入る早三橋の先が工事中となり、雨沼側へ来るには県道237号小栗山宮下線を使うようになる。到着すれば川霧が残っており、渡し舟がやって来ないかと期待するもそれは叶わずだった。


暁の静奏」~ F10・SS1/320・ISO200 ~


先述した早三橋側を向いての撮影。昨年は長露光で撮ったが、今回は各フィルターを使わずの撮影。暁の時間はとうに過ぎたが、雲や川霧を照らすオレンジ色の光具合が印象的だった。


次は特に何処を撮るといったイメージが無く、大沼郡三島町大字桑原字古和滝の宮下ダム周辺と河沼郡柳津町大字柳津字八幡坂甲の銀山川橋梁に行ってみる。何れも数年ぶりの立ち位置となり、特に銀山川橋梁はキハ40が走行していた頃以来だ。

車両は07:41頃通過の下り423D。左上が宮下ダム。前回は新緑の頃に撮ったのだが、成夏は枝葉が茂り思うようなフレーミングにならず、且つこの時間は晴れていると影日向が生じ撮影には向かないかも知れない。更に足場が悪く工夫が必要だと思う。

此方は銀山川橋梁。車両は09:34頃通過の上り426D。順光となる立ち位置を選んだのだが、矢張り枝木が生い茂る。加えて容赦なく降り注ぐこの時間帯の夏の太陽はあまり好みではなく、先の宮下ダム周辺共々ロケハン撮影、且つ午後への車両確認といった内容になる。

午後からは空の様子や太陽の傾き具合を考慮し、大沼郡金山町大字横田字上山根の第七只見川橋梁へ行く。とはいえ第七橋梁の撮影ポイントからちょっと離れた位置からの撮影。暑い夏の日の午後、大気が不安定になるのか遠くからは雷の音が耳に届く。


遥か彼方に熱雷ありて」~ F10・SS1/320・ISO200 ~


車両は15:01頃通過の上り430D。雲が湧き太陽光にキラキラと輝く。雷鳴は彼方にあるのか音だけで此処まで涼しい風は吹いてこない。そういえば昨夏も此処に立ち撮っていたが、その時も遠くに雷が聞こえていたことを思い出した。


銀山川橋梁で撮った426Dが折り返し首都圏色車両が下り側となる。拠って次は第七橋梁付近のポイントを見て回るが、何処も雑草が蔓延り車両が隠れてしまいそうな勢いに、いつもの大沼郡金山町大字横田字山根の山中踏切を立ち位置とした。 


ふるさとへの途 op.6」~ F10・SS1/400・ISO500 ~


車両は15:53頃通過の下り427D。「ふるさとへの途」シリーズも六作目となり、いつまで続くかは不明だが、旧家と只見線は奥会津そのものの景観だ。これからのこの時間、肉眼では気付かないが稜線沿いの空が僅かに朱色に染まっている。そんな表情を見る度、今年もいよいよ晩夏になりしといった季節を感じる。


427D撮影後、夕刻の川霧を期待し大沼郡金山町大字西谷字下川原からの第五只見川橋梁に寄る。すると次第に川霧が立ち始めこの日最後の撮影を行う。前回撮ったのは凡そ一ヶ月前だが、足場は雑草に覆われていた。因みに先週upした「黄昏れと鋼の鼓動」は赤丸部が立ち位置。


川霧の静流を渡る鉄の路」~ F6.3・SS1/100・ISO1000 ~


車両は19:04頃通過の下り431D。↓動画でご覧頂けるように約15分前に通過する上り434Dも撮ったが、車窓の灯りが映えるのはこの便になる。先週は湿度で汗が滝のように流れた。この日も暑いのは暑いが、ふと涼しい風が吹くなど車両の待ち時間が苦にならなかった。


さて川霧は返す返す立ち辛い状況になっている。とはいえ冒頭で触れたように立つには立つが、いつも晴れているので長続きせずに消えてしまうようだ。従って川霧を目的に撮るのであれば小雨や曇りなどの天候時を選んだ方が良いかも知れない。


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