手を振れば汽笛応える只見線

M.Hermitage

13日(土)、雪が降り始め、只見線は遅延や運転見合わせが生じるようになり、いよいよ長くて厳しい冬の到来となった。そんな中、二週間ぶりに奥会津に向かってみた。

その前に、冬は太陽が昇る前の時間帯にやって来る始発便を撮っている大沼郡会津美里町米田字南地中甲の根岸駅に立ち寄った。車両は同駅06:32発の下り423Dだが、いつもと違って明るくなる前にホーム上の外灯が消えてしまった。積雪があればその灯りに照らされた雪景色になるが、それはまた後の機会に回すことにしよう。


暁を往く」~ F8・SS1/80・ISO400 ~


移動せずに06:54発の上り422Dを待つ。曇り空なのでなかなか明るくならないが、東の空には一部赤みを帯びている箇所があり、写真の補正にてその赤みを投影してみた。ファインダーを覗いている際には気付かなかったが、動画を見ると二名乗車する。先の423Dもだが、画像を等倍で見るとこの日の上下始発便はそこそこの乗客の姿を確認できた。


会津平で422Dを撮ると奥会津へは急ぐような行程になるが、道路がどんな状況か不明なので無理をせず、近くの第二坂下街道踏切周辺、大沼郡会津美里町字新道西で撮ることにした。因みに画像の左方面は会津高田駅、右方面が通称高田カーブだ。


閉塞成冬 ①」~ F10・SS1/320・ISO400 ~


閉塞成冬 ②」~ F8・SS1/320・ISO200 ~


車両は①が08:02頃通過の下り425D、②が08:36頃通過の上り424D。時折り陽射しはあるが、厚雲の影響で明るさが安定せず露出が決められない。そもそもカメラ内の露出計など当てにはしていないので、通過直前まで撮っては確認で調整した。


画像内の情報が多すぎ、実は①のupを迷った。積雪があればその多くが埋もれてスッキリすると思うが、取り合えず現況の会津平ということで載せることにした。通常は単行だが、二連運行となった②。この内容の場合、いつもは車両にピントを合わせるが、柿や車両との距離間により柿にピントを合わせた。


冬本番はまだまだこれからだが、それにしても寒い。おそらく気温はそこまで低くないとは思うが、立っていると爪先まで冷たくなってくる。とはいえ、色々な意味で撮影そのものが困難となる夏の酷暑よりは、そして冷たい風が吹かないだけマシだった。


続いて河沼郡会津坂下町大字五ノ併の金沢踏切周辺へ行った。ご覧のように只見線は冬季閉鎖になる踏切が多い。それらは田んぼや住宅がなく除雪されない所などになり、開放は来年の三月中旬頃を待つことになる。


凍 ル」~ F10・SS1/320・ISO200 ~


車両は10:00頃通過の下り426D。右側の飯豊山を背景にと考えていたが、やはり厚雲で姿がはっきりせず、ふと足元を見れば凍った田んぼが目に入り画作りする。周りの田んぼには白鳥が鳴きながら飛来し、その悲しげな声はいっそう冬の厳しさを連想させる。


そう云えば此処に来たのはいつ以来だろうか。画像の左側になる若宮駅周辺はちょくちょく訪れるが、金沢踏切周辺はキハ40のラストランとなった2020年の三月以来かも知れない。


会津平から奥会津に向かい、大沼郡金山町大字中川字中町で12:34頃通過の上り428Dを撮ったが、雪が解け地表が露出し、更に黒々とした背景の杉林など、これはイマイチな内容となった。


此処から只見方面へ向かうと次第に積雪が多くなる。国道には積もっていないものの、よく行く第七只見川橋梁周辺の町道などは除雪されていない状況だった。この日現在で通行は可能だったものの、四季彩橋周辺は雪深く轍にはまりスタックした。車載のスコップで難なく脱出したが、今冬は無理せずに撮影することを心掛けたいと思う。


何処で撮るかを思案し、南会津郡只見町大字蒲生字上蒲生の墓地踏切周辺に決めた。この踏切も先述したように冬季閉鎖となり、第八只見川橋梁の俯瞰ポイントは来春までお預けだ。


下の画像、車両通過に合わせ踏切近くの家人が只見線に手を振りに現れた。話は前後するが、私が撮影を終え車に乗ると、此方にも手を振っていたので会釈してこの場を去った。


陽溜りの通過点」~ F10・SS1/400・ISO125 ~


車両は14:46頃通過の上り430D。雪が降っても散ることなく葉を残すのは何という木なのだろう、斜光線と雪の景観の中に映えていた。運転士は手を振る家族が目に入ったのか、遠くから何度もタイフォンを鳴らしながらゆっくりと近付いてきた。


その様子は動画でご覧いただけるが、おそらくこの家族は定期的に手を振っているのだろう、駅があるわけでもないのにかなりの低速走行だった。私も手を振り、車内からも乗客が手を振りそれに応える。そんな何気なさに和み、心温まる景観が只見線にはある。


最後は大沼郡金山町大字滝沢字谷地向の会津大塩駅にて撮影した。車両は同駅15:56発の下り427D。結果としては積雪が少なく、次回への布石になった。昨冬も撮ったのだが、太陽が山影に沈み、この明暗さをどうするかなどなど、その辺りが課題となるだろう。


さて、今回は他に撮影する人々を見かけなかった。それもその筈というのか、雪が積もると各橋梁には人が集まるが、沿線からは今まで以上に人影が消える。所で理想的な雪景色は夜半に降った雪が止み、樹木に積もった雪が解け落ちる前の朝だが、そんな景色を求め、天候次第にはなるが、来週も‥いや、またしばらく通うことになるだろう。


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