更け行く秋の奥会津

M.Hermitage

02日(日)、週末の度に天候が優れないが、この日の奥会津は日中のみ回復するとの予報に向かってみることにした。最初は河沼郡柳津町大字柳津字上村道上乙にて、上り始発の422Dを撮る予定だったが、雨はまだ上がらず暗さの中で思うように構図が決まらなかった。

通過は06:18頃、昨年の同時期は撮れたのだが雨雲が垂れ込み、暗さ故にファインダー越しの構図が確認出来なかった。従って次の上り便を待つことにし、それ迄の間に河沼郡柳津町大字郷戸字居平丁の滝谷川橋梁へ行ってみる。

一週間前と異なりだいぶ色付いていた。そして山霧も加わる美景ながら、車両通過時にこの山霧がどうなるかは運任せと云ったところだ。


鋼彩譜 ①」~ F8・SS1/100・ISO500 ~


車両は07:18頃通過の下り423D。この時間になっても雨が残りやや暗い環境だが、私的には陽光が射すより好みだったりする。先週の撮影記でも書いたように、おそらく色付かず散ってしまう木々も多いとは思うも、昨年と比べれば今秋の紅葉は断然良い。山霧は日頃から運が無いので流れてしまい僅かに車両右に残る。


撮り終えて立ち位置など些か思うところがあり、先の河沼郡柳津町大字柳津字上村道上乙にて再撮影を行った後にまた此処に戻ることにした。

小雨が降ってはいるが通常の露出で撮れるようになった。矢印部に雑草があり、どうしても構図内に入り込んでしまう。時間があれば刈りたいところだがこれは次回にする。


一雨毎ノ秋ニ成ル」~ F8・SS1/160・ISO500 ~


車両は07:55頃通過の上り424D。矢張り下側の雑草が気になる。場所は柳津小中学校の裏になり、周辺の紅葉は各橋梁などの川沿いに比べればまだ早いが、ススキ間を走るS字レールの構成が好みだ。季節毎に撮りたいけれど、夏季は線路沿いの雑草で景観が見えなくなる。


滝谷川橋梁に戻りまずは08:56頃通過の下り425Dを撮るが、この時間になると太陽が顔を出し、車両は光り紅葉の色合いには落ち着きがないなど、やや暗めの露出で撮ることになる。従って約30分後に通過する上り便も撮ることにした。


鋼彩譜 ②」~ F10・SS1/250・ISO200 ~


車両は09:25頃通過の上り426D。太陽は薄い雲に隠れフラットな光具合の好条件になる。そんな光具合故に①とは異なり引いた画角としてみた。立ち位置が此処に戻った理由のひとつであり、①より左に寄っての撮影。とは云え大して変わりは無かったりする。


通常は上記で午前中の便は終わりとなるが、今月二週目までの週末には臨時便が運行しており、大沼郡金山町大字水沼字田下モからの細越拱橋俯瞰ポイントへ行ってみる。最近は熊の出没が多くなり山中での撮影は避けていたが、今日の撮影地の中では幾分山中になる。


車両は11:18頃通過の上り9426D。此処からの紅葉はイマイチといった景観だった。特に手前左側はもしかするとこのまま散ってしまいそうだ。数年前は佳い景観であったのに残念。

午後からは南会津郡只見町大字蒲生字五礼の八木沢スノーシェッドへ向かう。夏に初めて撮った場所になり、紅葉時にまた来ようと考えていた。先述したように日中は天気が良くなるとのことに、この日の撮影目的のひとつだった、


緩走の稜線」~ F10・SS1/400・ISO200 ~


車両は13:08頃通過の下り9427D。どうしても景観を大きく撮り込むため空の面積も多くなる。つまりその空の状況も画像の良し悪しに関わってくると思う。幸いこの日は青空と次々に流れる雲の調和が良く、更に太陽は薄雲に隠れたフラットな光具合となる。


とは云え車両通過時にその空や雲の状況がどうなっているかは定かじゃなく、後の合成を考慮し状態の良い画像を数枚撮っておく。


Mother Tadami - 秋の懐にて」~ F10・SS1/200・ISO200 ~


「緩走の稜線」の撮影時、カメラを三脚から取り外し、西側になる叶津川橋梁を手持ち中望遠で撮った一枚。従って車両は同じく下り9427D、通過は13:10頃。雲が広がり鮮鋭感が希薄となってしまった。八木沢スノーシェッド上を通過後、叶津川橋梁までは凡そ二分程の時間があり、レンズ交換やフレーミングなど余裕を持って行えた。雄大な山を背景に雪景色も映えそうな内容だが、積雪時はこの立ち位置に来れないかも知れない。


次は大沼郡金山町大字横田字上山根の第七只見川橋梁。車両は15:00頃通過の上り430D。普段からこの橋梁をメインに撮ることは少なく、久々に立ってみると私的ポジションには雑草が蔓延っていた。紅葉時期の今頃、この時間帯は橋梁や背景の山々に陽が射し独特の景観になるものの、天気予報通り午後は雨が降り出しそうな空へと変わり太陽は隠れてしまった。

最後は大沼郡三島町大字早戸字小津港の早戸駅での撮影。完全に陽が落ちて駅に停車する様子を撮ってみる。冬の朝など雪降る中の上り便を撮ることはあるが、この位置から下り便を撮るのは初の試みとなり、更には雨が降り出し急激に冷え込んできた。


鋼の夜」~ F9・SS15・ISO200 ~


車両は18:30発の下り431D。夜は撮っては確認で構図を決める。また露光時間も撮りながら決めるのだが、ヘッドライトが此方を向き周辺を照らす。つまり照らされる分も考慮し露光時間を決めるようになる。またヘッドライトに照らされた周辺の色調を修正するより、潔くモノクロを選択した方がコントラストや明暗調整の幅が広がり、作品としてのストーリーが生まれてくるように思う。


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