今年の初撮りは只見線
01日(木)、新年早々、只見線の撮影に向かう。奥会津各地のライブカメラを見る限り、積雪量はそれ程ではなく、天気予報も雪時々曇りとのことで、撮影に支障はないと判断した。

まずは大沼郡会津美里町米田字南地中甲の根岸駅へ。会津平の積雪はご覧の通りで、此処では06:32発の下り423Dを撮影する予定だったが、その後の上り列車など、会津平での撮影は断念することに。機材を撤収していると、首都圏色の423Dが姿を現した。

首都圏色の423Dを追い、大沼郡三島町大字早戸字滝原の第三只見川橋梁で待機。先週末は賑わっていた同地もこの日は先客が一人だけで、静かに通過を見送ることができた。

「静寂の通過点」~ F10・SS1/200・ISO400 ~
423Dの前に07:28頃通過の上り424Dを撮る。降り積もる雪が全ての音を奪い去った世界は、橋梁を渡る列車の音さえも深い白に吸い込まれ、永遠のような静寂の中にある僅か一瞬の通過点だった。

「鏡の冬と静寂の朱」~ F10・SS1/200・ISO500 ~
車両は07:41頃通過。雪は小降りとなり見通しが良くなった。更に無風なので水面への写り込みも美しい。峡谷の朝ということもあり、色温度が高くやや青味を残す色合いとした。
その後もこの便を追うが、雪道のため無理はせず、時間に余裕を持って撮影準備ができる大沼郡金山町大字横田字山根へ向かう。会津川口駅を過ぎると徐々に雪深くなるが、除雪されており運転に支障はなかった。


上画像、線路北側の道路は除雪されていれば山中踏切まで車で行ける。下画像、その山中踏切を渡れば、いつも水を汲んでいる熊野神社があるが、現在は車での通過が不可となっており、積雪が多くなれば徒歩で渡ることも難しくなるだろう。

「霞染月の朝」~ F10・SS1/400・ISO200 ~
車両は08:40頃通過。小雪がちらつく中、南東の空には赤味が兆し始める。微細な色合いだったのでレタッチで適度に強調した。左の旧家の屋根から雪が滑り落ちてしまったのは残念だが、如何ともし難い。もしかすると、杉林だけを背景にフレーミングした方が良かったかも知れない。車両通過後、三脚からカメラを外し、背後にある第七只見川橋梁を手持ちで撮影したが、それはまた機会があればアップしたい。

会津川口駅方面へ戻る。午前中最後の便をどこで撮るか思案し、大沼郡金山町大字中川字荻付の会津中川駅裏に決定。車両は09:35発の下り425D。陽が射して美しい雪景色となったが、今ひとつ面白味に欠ける。当日の陽射しはこれが最後となり、以降は降っては止む、奥会津らしい驟雪模様となった。

午後はその驟雪模様の中、只見町方面へ向かう。様々なポイントを見て回り、徒歩で行ける場所もあるが、無難に南会津郡只見町大字叶津字下八木沢からの叶津川橋梁に決めた。足元の用水路には雪解け水が滔々と流れ、静寂の中その音だけが耳に届く。

「Monochromeの季」~ F10・SS1/250・ISO200 ~
車両は14:39頃通過の上り430D。夏は緑田、秋は小金色だった景観も今は雪に閉ざされ、生物の気配は感じられない灰色の季節。それは“眠”の世界といっても過言ではないが、先述の水流は、生きるための、春を迎えるための予兆のように感じられた。
そんな無機質な静寂の中、音もなくゆっくりと430Dが現れる。待機中は雪で視界が悪かったが、通過時には小降りとなり改善された。

続いて大沼郡金山町大字滝沢字谷地向の会津大塩駅へ向かう。先月中旬に訪れた際は積雪が少なく、また来ようと思っていた場所。

「雪田の無人駅を発つ」~ F8・SS1/400・ISO400 ~
車両は15:56発の下り427D。引くか寄るか構図を悩む。手前の雪原は良いが、背景の灰色の空は避けたい。ただ駅や右側の杉木立ちを入れないと、中央の電柱・電線が目立ってしまう。結果として引きの構図とし、タイトルの駅を発つといった内容とした。冬が終わり18:25発の上り434Dが夕焼けの頃となる、そんな緑田の季節も撮ってみたいと思う。
最後は会津川口駅の川向いから撮影する予定だったが、凡そ三時間ほど空きがあり、身体も冷え込んできたため近くの大塩炭酸温泉へ。普段は長湯しないがこの温泉は湯温が低く、40分ほど浸かっていた。外に出ると雪の降り方が強まり、道路にも積もり始めていたため、撮影は次の機会に回し帰路につくことにした。
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