只見線、今季初のホワイトアウト
28日(土)、今シーズンは川霧が立ち易いとの勝手な憶測を元に早朝より奥会津へ向かえば、その億層通り只見川の各所では川沿いの国道252号線も覆い尽くすほどの川霧が流れていた。併しながら太陽も顔を出しており、川霧が立っている時間はそう長くはないだろう。

最初の予定は第四只見川橋梁の俯瞰撮影だった。撮影ポイントを見上げれば霧に隠れる様子もなく登ってみると、画像のような景観に胸高鳴るも車両通過時はホワイトアウトとなってしまった。因みに車両は05:41頃通過の上り422D。07:00台の上下便を待つ選択肢もあるが、先述したように川霧の景観は長く続かないとの判断に山を降りる。

07:00台の上下便は単行になり、撮るなら二連ということで南会津郡只見町大字蒲生字山下からの第八只見川橋梁へ行ってみる。次第に太陽の位置が高くなり霧は消えかけていた。考えてみるとこの場所では川霧の佳い景観になかなか出会ずにいる。

「織光の径」~ F10・SS1/320・ISO200 ~
車両は07:05頃通過の上り426D。とは云いながら、薄っすらと流れる川霧もまた良いものだ。そしてそこへ陽が射すことにより織り成す眩い景観となる。全国各地には絶景と称される場所が多々ある。いつも見ているからか当り前のようになってしまったが、足元に広がるこの景観もきっと絶景なのだと思う。
所でちょうど一年前、この場所に於いて至近距離で熊と遭遇する。今回も撮影者は私一人だったので到着時に車のクラクションを数回鳴らす。そして熊鈴・ホイッスル・剣ナタなどなどを装備するが、矢張り藪や林の中の物音、気配が気になるものだ。

只見町から金山町へ戻る。その途中の川霧は皆無となり、早朝の涼しさは暑く淀んだ空気へと変わっていた。こんな状況の中では思うようなものが撮れないことは分かっているが、取り合えず大沼郡金山町大字水沼字田下モからの細越拱橋俯瞰ポイントへ行ってみる。

「ゆくては翠」~ F10・SS1/400・ISO200 ~
車両は「織光の径」と同車両の上り426D、通過は08:58頃。晴天だと霞に光が反射しヌケが悪くなる。併しながらこの日は先の「織光の径」と同様に川面が落ち着いており、いつもとは異なる景観のようだった。
何年前だっただろうか此処で川霧が大々的に立ち、それは山の斜面を伝い足元からエアーカーテンのようにかなりの速度で目の前を上昇、その様はSF映画のワンシーンのようだった。

週明けに朝から使いたい物の購入ため会津坂下町まで戻り、午後の便は大沼郡会津美里町八木沢字七窪、蓋沼森林公園内の台東区記念の森で撮ることにした。それにしても暑い。此処まで登れば風はまだ涼しいが、盛夏になればその涼しい風も吹かなくなってしまう。

「風かろく軌をゆく」~ F10・SS1/500・ISO100 ~
車両は13:33頃通過の下り427D。午前中に撮った426Dの折り返し便なので、運用車両はキハ110(東北色)+キハE120(国鉄色)となる。蓋沼森林公園からの撮影は田園地帯が主になるが、今回は逆瀬川踏切を通過し旧新鶴村周辺を走行する様をフレーミングしてみた。
以前、蓋沼森林公園を訪れたのは05/03。その頃、水が入った田んぼは半々といった眺めだったが、当然ながら会津平の全ては緑の大地に変わっていた。被写体までは直線で凡そ3km、風向きなのか、この日は遠くを行く車両の走行音が心地良く耳に届いていた。

蓋沼森林公園を後にし再び奥会津へ向かう。「風かろく軌をゆく」の427Dや430Dが15:00台に通過するが、暑いし陽射しは強いしで撮る気が起きず、その姿を遠目で見ていた。そして南会津郡只見町大字蒲生字沖新田、叶津川橋梁への到着と同時に画像の427Dが通過して行く。

「夜に急ぐ空の理由(わけ)」~ F10・SS1/250・ISO200 ~
車両は18:06頃通過の上り434D。日が陰る時間帯に撮る予定でこの便を選ぶ。何度も書いているように奥会津の夏は暑い。併しながら夕方には気温が下がり、更には涼しい風が吹き日中の暑さとはまるで異なる奥会津の夏の夕暮れだ。
昨年は同じシチュエーションで九月の初めに撮ったのだが、今頃はまだ明るさが残り周囲の雰囲気などを考えればその頃の方が適しているのかも知れない。

帰路の途中、第五只見川橋梁付近では霧が立つものの、先週撮ったばかりなので今回は見送り大沼郡三島町大字早戸字滝原の第三只見川橋梁へ寄る。時間的に夜汽車のイメージを想像するが、到着時は画像のようにまだ明るかった。

「夜の歌」~ F5.6・SS1/80・ISO1000 ~
車両は「夜に急ぐ空の理由(わけ)」と同じ上り434D、通過は19:31頃。宵闇の中、山影から聴こえる警笛に続き鋼の旋律が峡谷に響き渡る。そう云えば以前何処かでの撮影中、隣に立つ人が車窓からの透過光はキハE120のスモーク風となるIRカットガラスではなく、キハ110でないダメだと言っていたが全くその通りだ。
無理に明るく撮るつもりはなかったのだがそれにしてもちょっと暗く、18:30頃に通過する下り431Dを九月頃に撮った方が良さそうだ。更にはいつも以上にノイズが目立ち、色々と改善の必要有りだ。
さて小雨や曇りなら良いのだが、先週の撮影記でも触れたように日中の暑さと強い陽射しの中での撮影は困難というか、撮る気がダウンする。従って早朝撮って帰る、ないし午後から訪れ夕刻に撮るなど、何かしらの手立てを考えないといけないなぁ‥。
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